調査は、全国の大学生328人を対象に2020年12月にインターネットを利用して実施。登録した授業のうち、「オフラインでの出席指定」はどの程度あったかを聞くと、「20%以下」と回答した大学生が52.7%。一方、「80%以上がオフライン」だったと回答した大学生は24.4%だった。授業登録が始まる4月の時期に緊急事態宣言が発令されていたことにより、オンラインでの授業が多く行われていたことがわかった。
オンラインとオフライン、どちらの講義を優先的に取ったかについては、69.8%が「オンライン」と回答。学部によって差異はあったものの全体としてオンライン講義の割合が多く、オフライン講義の選択肢が少なかったことが理由としてあげられる。「オフライン」を選んだ学生も、前期のオンライン授業の経験や単位の結果を受け、後期はオフラインを優先的に選択した大学生が多く見受けられた。
オンラインとオフライン、どちらの授業が好きか聞いたところ、「オフライン」が50.9%、「オンライン」が49.1%と真っ二つに割れる結果となった。オフライン授業を好む学生の理由として「コミュニケーションを取って考えを共有しながら授業ができる」「規則正しい生活になる」「友達が増える」「教授や学生の生の声や意見が聞ける」「授業を強制的に真面目に聞ける」など。オンライン授業では「いつでもどこでも受けられるところ」「キャンパスに行くのに1時間以上かかるので、交通費や時間がかからない」「テストがなく、レポート提出で単位取得」「何度も繰り返し見ることができる」などの理由があげられた。
2021年度はオンラインとオフラインのどちらの授業を多く取るかについては、「オンライン授業」を選択した大学生が57.6%に上った。理由として、「1年生なのでオンライン授業しか知らない」「インターンなど学業以外のことにも集中したい」「まだ通学での感染が怖い」など、回答があった。また、オフラインを選択した大学生は、「2020年はオンラインしかなかった」「1年間オンラインの授業を受けて単位を落としてしまうことが増えた」「対面でグループワークをしたい」「友人に会いたい」など、回答している。