コロナ禍の子育て家庭、自宅療養のため「備蓄している」38%

 家族が感染や濃厚接触で自宅療養になったときのため、食料品や日用品を備えている子育て家庭は38%であることが2021年1月29日、小学館が運営する「HugKum」の調査結果からわかった。緊急事態宣言が早くに出た首都圏は比較的備蓄を意識している傾向にあった。

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家族が感染したり、濃厚接触者となり自宅療養になったときのために、食料品や日用品など備えているか
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 家族が感染や濃厚接触で自宅療養になったときのため、食料品や日用品を備えている子育て家庭は38%であることが2021年1月29日、小学館が運営する「HugKum(はぐくむ)」のアンケート結果からわかった。緊急事態宣言が早々に出された東京・神奈川・埼玉・千葉は、ほかの地域よりも比較的備蓄を意識している傾向も見られた。

 アンケートは、新型コロナウイルスに対する2回目の緊急事態宣言が首都圏中心に発出されてからの子育て家庭の意識の変化、不安、悩みについて調査したもの。調査期間は2021年1月15日~1月21日。対象は、全国の0~12歳の子どもをもつHugKum Web会員の保護者(男女)。838人の有効回答を得た。

 子どもの生活や教育でやめたこと(延期も含む)は、「友達との家遊び」が374票と最多。「その他」「外遊び」「習い事」と続いた。具体的には「映画館やショッピングモールへの外出や外食をやめた」「子育てサロンや支援センターに行くこと。育児講座や親子向けイベントの参加」などの回答があり、自粛によって窮屈な生活を送るようすが垣間見える結果となった。

 「子どもの生活や教育で、新しく始めたいけれど、今は迷っていることはあるか」という質問では、「習い事」がもっとも多く、「その他」「友達との家遊び」「外遊び」と続いた。

 家族が感染や濃厚接触者となって自宅療養になったときのため、「食料品や日用品など備えているか」との問いに対しては、全体の38%が「はい」と回答。特に緊急事態宣言が早々に発出された東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県では、比較的備蓄を意識している傾向が見られた。

 備えているものの例は、カップ麺、レンジアップの冷凍食品、缶詰、ゼリー飲料・スポーツドリンクなど。手軽なものが多めに購入されていたほか、日用品、マスク、トイレットペーパー、ゴム手袋、除菌用品などもある程度、備蓄されていた。

 具体的には「2週間は買い物に行かずに暮らしていけるよう、冷凍食品やレトルト食品を備えている」「消毒液やポリ手袋を多めに購入している」「冷凍食品やロングライフのパンを買っている」などの声があった。

《奥山直美》

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