リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<英語>講評
(京葉学院 提供)
英語は試験時間が60分に変わりましたが、昨年度と同様、大問数は9題、小問数は31題でともに変化はなく、長文の分量も例年と大きく変わりません。全体的に平易な問題が多かった上に試験時間も10分長くなっているため、昨年度と比べ平均点は上がるでしょう。
1.リスニング
昨年度と同様、大問4題構成で配点は33点と、全体の約3分の1を占めています。例年通り放送回数は2回でした。答えやすい問題が多く、難度は高くありません。大問4の単語記述は、英語の文章が放送され、それに関する英文の中に英単語をあてはめるという昨年度と同様の形式です。4問中3問が放送で読まれた単語を答える問題ですが、1問は放送された文章から類推して答える問題でした。いずれも単語のつづりを正確に覚えているかがポイントです。
2.文法問題
語形変化問題では、be動詞の過去形と最上級が出題されましたが、基本的な問題でした。整序問題も例年と同様に文法とイディオムの混ざった問題、What+名詞~?の語順、makeを用いた第5文型であり、千葉県の典型的な問題でした。
3.条件英作文
従来は1コマのイラストが与えられていましたが、4コマに変わりました。もっとも、1コマ型よりも話の流れが分かりやすいため、難易度に大きな影響はないものと思われます。語数は「20語以上30語以下」から「25語程度」に変わりましたが、実質的にはあまり変わっていないと言えるでしょう。相手の男性が、「何があったのか」とたずねているので、経緯を説明した上で、謝罪やボールを取るために庭へ入りたいといった内容を書くとよいでしょう。
4.短文読解
大問7の短文読解はいずれも平易ですが、英単語を類推して補充する問題では、had nothing to eat, wanted to eat somethingといった表現からhungryという形容詞を類推する必要がありました。単語の品詞やつづりを正確に覚えていることが大切です。
5.長文読解/対話文読解
大問8の長文読解ではメール文が出題されました。英語の質問に英語で答える問題では、特に代名詞に注意が必要です。大問9の対話文読解では、脱文選択問題が4問から3問に減り、その代わり対話文内の空欄を英語で補う記述式の問題が出題されました。同じ対話文内の別の箇所の表現をうまく活用して答えるとよいでしょう。
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このレポートは2021年2月24日(水)に速報として京葉学院により作成されたもの。
協力:京葉学院