年収多くても出産・子育てに消極的…コロナ前より増加
「年収がどんなに多くても、出産・子育てをしたいと思えない」という30~40代の男女が23.5%にのぼり、コロナ前の前回調査より5.8ポイント上昇していることが2021年3月17日、SMBCコンシューマーファイナンスによる調査の結果からわかった。
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「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2021」は、SMBCコンシューマーファイナンスが2021年2月3日~4日、30~49歳の男女を対象にインターネットリサーチで実施したもの。1,000人の有効サンプルの集計結果を公開した。
30~40代の貯蓄額の平均は283万円。コロナ禍前である2019年12月に実施した前回調査から91万円増加した。コロナ禍前からの変化では、「残業時間」は「減った」22.5%、「収入」は「減った」31.4%、「家事時間」は「増えた」40.4%、「家族と過ごす時間」は「増えた」41.2%が多かった。
「出産・子育て(1人)しようと思える年収(世帯年収)は?」との問いに対しては、最多となる23.5%が「年収がどんなに多くても、出産・子育てをしたいと思えない」と回答。前回調査より5.8ポイントの上昇となり、年収に関係なく1人目の出産・子育てに消極的な人が増えていることがわかった。
年収額では、「年収600万円あれば」13.8%、「年収500万円あれば」13.9%、「年収がどんなに少なくても、出産・子育てをしたいと思える」12.4%など、全体では年収600万円までとの回答が53.5%を占めた。
このほか、子どもがいる390人のうち、子どものお金に関するトラブルで「困ったことがある」と回答したのは9.0%。子ども(長子)の成長段階別では、大学生など(大学生、短大生、専門学校生、浪人生)の親に限ると、「困ったことがある」との回答は20.0%にのぼった。
お金に関するトラブルの内容は、「友達のものを壊してしまい弁償した」が40.0%ともっとも多く、「友達とのお金の貸し借りでもめた」25.7%、「親に内緒でゲーム課金し高額な請求が発生した」20.0%、「無理に商品を購入させられた」17.1%などと続いた。
子どもに金融教育で学んでほしいことは、「お金の大切さ」が57.4%と圧倒的に多く、「生活設計」39.0%、「お金の役割」38.2%、「資産形成」34.1%、「家計管理」32.6%、「金融トラブル」26.7%、「ローン・クレジット」24.6%と続いた。子ども(長子)の成長段階別では、中学生は「お金の役割」、大学生などは「生活設計」「金融トラブル」がほかの層より高い傾向にあった。
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