共働きかどうかで異なる中学受験の困りごとと共通点
中学受験を検討する子どもとの時間を「十分に確保できている」とする保護者の割合は7割以上となり、共働き世帯と共働きでない世帯に大きな差は見られなかった。一方、塾選びについて「困っている」とする保護者は、共働き世帯のほうが18.4%多いことがわかった。
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受験情報サイト「中学受験ナビ」は2020年10月6日~12月17日、「東大家庭教師友の会」を運営するトモノカイと共同で、中学受験に関する調査を共同で実施した。調査は中学受験を検討する小学生以下の子どもがいる保護者401名、およびトモノカイ会員のうち中学受験を経験した現役大学生・大学院生569名を対象にインターネットで行った。
中学受験を検討している保護者に対し、子どもと過ごす時間が十分に取れているかを尋ねたところ、共働き世帯は「十分に取れている(21.8%)」「まあまあ取れている(52.7%)」のあわせて74.5%が時間をとれていると回答した。共働きでない世帯は「十分に取れている(19.8%)」「まあまあ取れている(52.4%)」のあわせて72.2%がとれていると回答し、共働きであるかどうかで大きな違いは見られなかった。
中学受験の塾選びで困ることがあるかとの質問では、共働き世帯は71.6%、共働きでない世帯は53.2%が「ある」と回答し、18.4%の差が開いた。共働き世帯では、塾に関する情報収集や送迎の時間の確保が難しいことなどが起因すると考えられる。
子どもへのサポート方法についての悩むを尋ねたところ、「やる気の引き出し方・モチベーション管理」が共働き世帯(26%)と共働きでない世帯(33%)ともに最多となった。
共働き世帯の2位は「学習に関するサポートの仕方(16%)」、3位は「メンタル面のケアや接し方、子どもの質問への答え方・教え方(7%)」。共働きでない世帯の2位は「サポートの仕方が全般的にわからない(13%)、3位が「メンタル面のケアや接し方、親の介入度合い(10%)」だった。
一方、中学受験を経験した大学生・大学院生に対して、中学受験のモチベーションを維持するためにしていたことや親がしてくれたことを尋ねると、最多は「息抜き・気分転換(9.3%)」。ついで「ご褒美(7.4%)」、「中学の情報をみる(6.9%)」、「将来を想像する%)」が並び、日々のサポートや明るい未来を想像したことが、モチベーションの維持につながったという意見が多くみられた。
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