【中学受験の塾選び】首都圏3塾の合格力(2021年度版)

 中学受験の結果がほぼ出揃ったところで、首都圏の大手人気塾3塾(サピックス小学部・四谷大塚・早稲田アカデミー)の2021年度の合格実績を集計し、各塾の合格力を検証する。

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塾の合格実績(2021年度)男子校
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 中学受験の結果がほぼ出揃ったところで、首都圏の大手人気塾3塾(サピックス小学部・四谷大塚・早稲田アカデミー)の2021年度の合格実績を集計し、各塾の合格力を検証する。

 比較対象とする中学校は表中にあるとおり、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県において、リセマムが独自にピックアップした難関49校(男子校19校、女子校14校、共学校11校、公立中高一貫校5校)について、首都圏の大手人気塾3塾の合格者数を調べた。なお、合格者数は2月19日時点(四谷大塚は3月1日時点)の数値であり、今後、集計残や繰上げ合格などで増加する可能性がある。

 難関49校のうち、武蔵と早稲田高等学院、早稲田実業、明治大学附属明治は、早稲田アカデミーがもっとも多く合格者を輩出した。都立武蔵と市立横浜サイエンスフロンティア、県立千葉、県立東葛飾、横浜共立、昭和学院秀英は、四谷大塚がもっとも多かった。そのほか39校については、サピックスがもっとも多かった。

 御三家の合格者数について、前年度(2020年度)と比較すると、開成はサピックスが17人減少、早稲田アカデミーが16人増加、四谷大塚が2人増加。麻布はサピックスが24人増加、四谷大塚が19人減少、早稲田アカデミーが6人増加。武蔵は、サピックスが9人増加、四谷大塚が10人減少、早稲田アカデミーが5人減少。この3塾で合格者数の獲得争いをしているようにも見える。

 一方、女子では、桜蔭はサピックスが12人減少、四谷大塚が3人減少、早稲田アカデミーが1人減少。女子学院はサピックスが3人減少、四谷大塚が6人増加、早稲田アカデミーが10人増加。雙葉はサピックスが7人減少、四谷大塚が7人増加、早稲田アカデミーが10人増加した。

 合格者数における各塾の占有率(各塾の合格者数÷各校の合格者数)について、男女御三家を見てみると、サピックスの占有率が高く、開成は67.6%、麻布は54.9%、桜蔭は56.5%、女子学院は52.9%と、半数以上をサピックスが占めた。早稲田アカデミーは武蔵が37.7%、開成が31.9%、雙葉が35.7%と3割を超える占有率となった。

 なお、塾により塾生数などの条件が異なるため、全塾生数を母数とした合格者の割合などを合格力とする考え方もあるが、ここでは実数を紹介した。

《工藤めぐみ》

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