女性のリーダーシップレポート、重要なのは早期教育

 国際NGOプラン・インターナショナルは2021年4月5日、「日本における女性のリーダーシップ2021」レポートを発表した。日本でジェンダー平等が進まない要因などを浮き彫りにするとともに、早期のリーダーシップ教育とジェンダー教育の重要性を示唆している。

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将来リーダーとして責任ある仕事をしたいかどうか
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 国際NGOプラン・インターナショナルは2021年4月5日、「日本における女性のリーダーシップ2021」レポートを発表した。日本でジェンダー平等が進まない要因、日本の女性にリーダー志向が欠如している理由や背景を浮き彫りにするとともに、早期のリーダーシップ教育とジェンダー教育の重要性を示唆している。

 「日本における女性のリーダーシップ2021」レポートは、国際NGOプラン・インターナショナルが2020年に実施した女性のリーダーシップに関する調査結果をまとめたもの。文献調査のほか、18歳以上の学生以外の男女1,000人と15~24歳の学生(男女)1,000人を対象としたアンケート調査、アンケート調査に協力した18歳以上の学生以外の男女より抽出した4人へのインタビュー調査で構成している。

 学生の回答者のうち「将来リーダーとして職場で責任のある仕事」を希望している女性は9.4%。男性の約半数にとどまり、女性は学生時代であっても自分自身が将来リーダーになることや責任のある職務に就くことに懐疑的であり、リーダーになる意欲も男性に比べて低い実態にあった。

 女性がリーダー的な位置に立つことを阻む要因としてみえてきたのは、「男女の役割への固定的な観念」や「ジェンダー・バイアスやジェンダー規範が根底にあること」。家事や育児といったケア労働を女性の役割ととらえる考え方により、多くの女性がワークライフ・バランスを重視し、上昇志向をもつことを控える傾向にあることもわかった。女性が管理職になることを阻む別の要因として、リーダーシップ経験の不足などもあげられている。

 ジェンダー平等(男女平等)教育を受けた経験と将来のリーダー志向の相関に関しては、将来リーダーとして責任ある仕事を「したい」と答えた女性の85%以上がジェンダー平等教育を受けた経験が「ある」と回答。「どちらかというとしたい」と回答した女性も73%以上が「ある」と回答した。また、男性でもリーダーとして責任ある仕事を「したい」「どちらかというとしたい」と回答した人は、いずれも65%以上がジェンダー教育を受けていた。男女ともに、早期のジェンダー教育およびリーダーシップ教育がリーダー志向をもつうえで重要であることがわかる結果となっている。

 プラン・インターナショナル・ジャパン アドボカシーチームリーダーの長島美紀氏は「ジェンダー平等教育を受けた生徒・学生は男女共にリーダー志向が強いという結果は、ジェンダーや人権に配慮した適切なリーダーシップ教育を早期に導入することで、学生時から自分自身の可能性をあきらめるのではなく、リーダーとして活躍する機会を獲得しようと思う女の子・女性を増やすことにつながる可能性を示唆している」とコメントしている。

《奥山直美》

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