休みを考える体温に3つの節目、最多は「37.5度以上」

 タニタが行った体温計に関する意識調査で、学校や仕事を休もうと思う体温は、「37.5度以上」「38.0度以上」「37.0度以上」の3つに回答が集中することがわかった。一方、体温計の使い方やその特性について、正しく理解されていない実態が明らかになった。

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自身の体調をどのくらい把握できているか
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 タニタが行った体温計に関する意識調査で、学校や仕事を休もうと思う体温は、「37.5度以上」「38.0度以上」「37.0度以上」の3つに回答が集中することがわかった。一方、体温計の使い方やその特性について、正しく理解されていない実態が明らかになった。

 「体温計に関する意識・実態調査2021」は、全国の15歳~69歳の男女を対象に、2021年3月11日~3月15日、インターネットで行った。有効回答数は1,000サンプル。

 全回答者に、自身の体調をどのくらい把握できているか聞いたところ、「しっかり把握できている」19.3%、「どちらかといえば把握できている」67.6%、「どちらかといえば把握できていない」11.2%、「まったく把握できていない」1.9%となり、体調をしっかり把握し、自身の体調管理に自信をもっている人は5人に1人未満にとどまった。

 自身の平熱は何度か聞いたところ、「36.5度」(20.2%)がもっとも多く、「36.0度」(15.1%)、「36.3度」(12.6%)、「36.2度」(10.6%)と続いた。平均は36.2度で、自身が平熱状態にあると考える体温は36.0度~36.5度とした人が全体の69.1%を占めた。

 学校や仕事を休もうと思うのは何度以上のときかについては、最多の「37.5度」(30.0%)や「38.0度以上」(25.7%)、「37.0度」(20.4%)に回答が集中した。平均は37.6度だが、登校や出勤を控えようと考える体温について、「37.0度」「37.5度」「38.0度」の3つの節目の温度のいずれかを行動制限の基準として意識していることがわかった。

 一方、体温を正確に測定できない可能性がある体温の測り方を提示し、それぞれについて経験があるか聞いたところ、経験がある人の割合は、「室温が低い部屋で測る(冬の暖房をつける前の部屋等)」64.5%、「室温が高い部屋で測る(夏の冷房をつける前の部屋等)」58.4%と、どちらも半数を超えた。「暖房器具のそばで測る」は29.5%、「扇風機の風に当たるところで測る」は22.9%の人が行っていた。

 また、「外出から戻ってきてすぐ(30分以内)に測る」は31.2%、「運動後すぐ(30分以内)に測る」は13.2%、「食後すぐ(30分以内)に測る」は36.7%、「入浴後すぐ(30分以内)に測る」は17.3%、「動きながら測る(家の中を歩く等)」は26.1%、「わきに汗をかいている状態でわきに挟んで測る」は31.9%、「体温計の収納ケースから出してすぐ(30秒以内)に測る」は77.7%など、測定に適さない測り方を行っている人も多かった。

 体温計で体温を正確に測るためには、体温計が正常に作動する使用条件や環境を知る必要があるが、適切な使用環境温度を明確に意識せずに体温計を使用した経験がある人が多くいることがわかった。

《勝田綾》

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