【大学受験2022】芝浦工大、成績優秀な女子学生に奨学金

　芝浦工業大学は、未来を担う理工系女性技術者の育成のため、2022年度学部入学者から100人超の成績優秀な女子入学者へ入学金相当（28万円）を奨学金として給付する。100周年にあたる2027年度までに学部女子学生比率を30％以上に引き上げる目標を掲げている。

教育・受験高校生

2021.9.16 Thu 15:15

　芝浦工業大学は、未来を担う理工系女性技術者の育成のため、2022年度学部入学者から100人超の成績優秀な女子入学者へ入学金相当（28万円）を奨学金として給付する。100周年にあたる2027年度までに学部女子学生比率を30％以上に引き上げる目標を掲げている。

　2020年度の文部科学省学校基本調査によると、日本における工学系学科の女子学生比率は15.6％と、世界と比較しても低水準にある。芝浦工業大学は、「教育も研究も、ダイバーシティの中でこそイノベーションが生まれる」という考えのもと、現在の学部女子学生比率18.7％から、2027年の設立100周年に30％以上へ引き上げることを目標に取組みを進めている。

　女子学生入学促進支援に関する入試施策の第1弾として、2018年度入試より特に女子学生が少ない工学部機械電気系4学科の「公募制推薦入学者選抜（女子）」枠を設置。2022年度入試からは、工学部全9学科へ拡大。施策の第3弾として、2022年度入試から成績優秀な女子の学部入学者に入学金相当にあたる28万円を奨学金として給付する。

　奨学金給付の対象となるのは、「公募制推薦入学者選抜（女子）」による入学者約30人と一般入試による成績優秀な入学者約100人。いずれも合格発表時に奨学金給付対象者である旨を本人に通知する。奨学金は、2022年度入学者から2024年度入学者の3年間給付予定。

　芝浦工業大学は「今回の奨学金給付により、女子生徒の理工系進学を支援し、芝浦工業大学が目指すグローバル大学へ前進していきます」とコメントしている。女子学生を増やす取組み等については、東京藝術大学准教授としても活躍するアーティストのスプツニ子！さんと山田純学長による芝浦工大学長対談シリーズ「SIT DIALOGUE」第2弾でも紹介している。