「学生等の学びを継続するための緊急給付金」は、新型コロナウイルス感染症の影響で経済的に厳しい状況にある学生等の学びを継続するため、学生1人あたり10万円を現金で支給する事業。2021年度補正予算に675億円を計上しており、11月26日に閣議決定した。
文部科学省は12月20日、Webサイトに「学生等の学びを継続するための緊急給付金」の関係資料を掲載。事業の概要を紹介している。また、「学生等の学びを継続するための緊急給付金に関するQ&A(12月20日版)」を公開。支給対象となる学生等の要件、学生等の申請手続き、大学等の事務処理等について詳細を示している。
12月20日には、大学等に対して「学生等の学びを継続するための緊急給付金」への協力を求める事務連絡を発出した。今回の給付金では、対象者への迅速な支給を実現するため、日本学生支援機構の給付奨学金を12月10日に受給している学生等には、申請等を要さずに給付金を支給する。ただし、給付金の支給に先立ち、給付奨学金受給者が給付拒否等するか事前の意思確認が必要とし、協力を依頼している。
申請等を要さずに支給する学生等以外については、各大学等の在籍者数(規模)に応じて配分枠を設定。各大学等は、速やかに募集を開始し、対象者の1回目の推薦リストを2022年1月21日までに日本学生支援機構に提出。日本学生支援機構で内容が確認できたものから順次送金する。2回目の配分については、1回目の推薦枠使用の状況等を踏まえてあらためて案内するとしている。
今後は、学生等の利便性、事務の効率化・簡素化の観点から、スマートフォンを活用した申請システムの構築を予定している。