新成人、政治への期待が8年ぶりに回復…マクロミル調査

 マクロミルは2022年1月5日、「2022年新成人に関する調査」の結果を発表した。「これからの日本の政治に期待できる」と回答した新成人は8年ぶりに24%台に回復。「国民年金制度を信頼できる」との回答は47.4%で最高値を記録した。一方、海外への関心は軒並み低迷している。

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これからの日本の政治に期待できる
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 マクロミルは2022年1月5日、「2022年新成人に関する調査」の結果を発表した。「これからの日本の政治に期待できる」と回答した新成人は8年ぶりに24%台に回復。「国民年金制度を信頼できる」との回答は47.4%で最高値を記録した。一方、コロナ禍の影響を受け、海外への関心は軒並み低迷している。

 「2022年新成人に関する調査」は、2022年成人式の参加対象となる2001年~2022年生まれのマクロミルモニタ会員500人(男女250人ずつ)を対象に2021年12月14日~17日に実施した。2008年から開始し、2022年で15年目の定点調査となる。

 日本の未来について、「明るい」と答えた人は前年より6.2ポイント増の38.2%。3年前の水準に回復した。明るいと思う理由は「新型コロナウイルスの終息の兆し」「日本の最先端技術の誕生や発展」等。一方、「暗い」と答えた人は61.8%。理由には「新型コロナウイルスの長期化」「経済の悪化」「政治・政治家への不信」「少子高齢化」「地球温暖化」等があげられた。

 これからの日本の政治にどの程度期待しているかを尋ねたところ、「期待している」と回答した人は24.0%と、8年ぶりに24%台に回復した。期待できる理由は「政権交代への期待」「新型コロナウイルス対策の素早さ」等。一方、期待できないと回答した人の理由は「不祥事等による不信感」「若者・国民の意見が届かない、反映されない」等であった。

 国民年金制度に対する信頼度については、「信頼できる」が47.4%にのぼり、この質問項目を聴取し始めた2014年以来、最高のスコアを記録した。

 新成人の海外への関心については、2019年から2020年に向けて高まりをみせていたが、コロナ禍での外出自粛の影響もあってか、2021年は一部項目を除いて軒並み低下。2022年は特に低下傾向が著しく、移動がともなう「海外留学」「海外で働くこと」だけでなく、「外国人と日本国内で働くこと」「外国語習得」「仕事で英語を使うこと」といった語学関連まで大きく低下した。「仕事で英語を使うこと」は、ピークとのポイント差がもっとも多く、2020年から2022年にかけて10.6ポイントも下降した。

 新成人のデジタル端末の所有率は、1位が「iPhone」73.0%、2位が「ノートパソコン」71.4%。SNSの利用率は、1位「LINE」95.8%、2位「Twitter」84.2%、3位「Instagram」80.0%。4位の「TikTok」は、わずか2年で2.7倍となる33.0%まで急上昇している。

《奥山直美》

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