2/10-11関東で警報級の大雪か…東京・神奈川の私立高入試に影響

 気象庁は、2月10日~11日にかけて関東甲信地方で大雪となるおそれがあるとして、大雪に関する気象情報を発表した。2月10日は早稲田実業等の都内私立高校、慶應義塾高等の神奈川県内私立高校で入試が予定されており、交通機関の遅延等による影響が懸念される。

教育・受験 中学生
2月10日の関東の天気
2月10日の関東の天気 全 4 枚 拡大写真
 気象庁は、2月10日~11日にかけて関東甲信地方で大雪となるおそれがあるとして、大雪に関する気象情報を発表した。2月10日は早稲田実業や早稲田大学高等学院等の都内私立高校、慶應義塾高等の神奈川県内私立高校で入試が予定されており、交通機関の遅延等による影響が懸念される。

 気象庁が2月9日午前5時19分に発表した「大雪に関する関東甲信地方気象情報」によると、2月10日~11日にかけて東海道沖で発生した低気圧が発達しながら東へ進み、関東甲信地方の広い範囲に雪や雨が降る見込み。予想より気温が低くなった場合には、警報級の大雪となるおそれがあるという。10日午前6時から11日午前6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、甲信地方20~40センチ、関東地方北部10~20センチ、箱根から多摩地方や秩父地方にかけて10~20センチ、東京都心を含む関東地方南部の平野部で5~10センチと予想されている。

 2月9日にウェザーニュースが発表した情報によると、関東の平地で雪の降る目安とされる-3度以下の寒気が、上空1,500m付近で関東のほぼ全域を覆う予想となっており、午後にかけて低気圧が発達することから東京都心等でも雪が強まるおそれがあり、遅い時間ほど積雪が増加するため警戒が必要だという。交通機関等への影響の他、電線等に着雪して停電が発生するおそれがあるため、電気を使わない防寒具や懐中電灯といった防寒・防災グッズを用意しておくと安心だと呼びかけている。

 2月10日は都内私立高校一般入試の選抜開始日となっており、開成や早稲田実業、早稲田大学高等学院、慶應義塾女子、立教池袋、広尾学園、明治学院等、多くの私立高校で入試が予定されている。また、慶應義塾や白鵬女子、橘学苑、横浜清風、横浜学園等、神奈川県内の私立高校でも入試が実施され、雪の状況によって大きな影響が出ることが予想される。

 早稲田大学高等学院はWebサイト上で、2月10日から11日にかけて降雪の影響による交通機関の混乱が予想されるとして、運行状況に注意しながら時間に余裕を持って試験場を向かってほしいとアナウンス。交通遅延等により試験開始時刻繰り下げ等の措置を取る場合はWebサイトにて発表するとしている。

 また、早稲田実業は、2月10日の高等部一般入試について、当日午前5時にメールおよびWebサイトにて試験に関する情報を発表する。あわせて、持ち込み禁止としていた携帯電話等の通信機器の持ち込みを特別に許可。交通遅延があった場合は学校への電話連絡不要、遅延証明書の提示も求めず、受験生の集合状況により全体の開始時刻を遅らせる、また、遅れた受験生のみ別会場で実施するといった対応を取る場合があるとし、心配せずに気を付けて会場へ向かうようメッセージを発している。

 気象庁は最新の「大雪に関する関東甲信地方気象情報」を2月9日午後4時ごろ発表予定。2月10日・11日に入試を控えている受験生は最新の情報をチェックしながら、当日は不測の事態にも慌てずに時間と気持ちに余裕をもって試験会場に向かってほしい。

《畑山望》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集