リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<英語>講評
(京葉学院 提供)
昨年度と同様、大問数は9題、小問数は31題でともに変化はありません。ただし、大問7で出題されていた短文読解(2題)が長文読解(1題)に変わったほか、大問8では語彙レベルが上がっているため、昨年度より解き終えるのに時間を要するでしょう。平均点はやや下がるものと思われます。
1. リスニング
昨年度と同様、大問4題構成で配点は33点と、全体の約3分の1を占めています。例年通り放送回数は2回でした。全体的には難しくありませんが、放送内容から状況を類推して答える問題は差がつくでしょう。大問4の単語記述は、英語の文章が放送され、それに関する英文の中に英単語をあてはめるという形式です。昨年度と同様、4問中3問が放送で読まれた単語を答える問題で、1問は放送された文章から類推して答える問題でした。deliciousなどやや長い単語も出題されており、普段から単語のつづりを正確に覚えることが大切です。
2. 文法問題
語形変化問題では、品詞を変えて答える問題が出題されましたが基本的な問題です。整序問題は全体的に平易でしたが、間接疑問文は語順の誤りが生じやすいので注意が必要です。
3. 条件英作文
昨年度と同様、イラストは4コマであったため場面設定はとらえやすいと思われます。必要な語数(25語程度)も、昨年度と変わりありません。道に迷って困っている人の発言内容を考えて書く問題であるため、通行人に状況を説明した上で、道を教えてくれるよう頼む内容を書くとよいでしょう。
4. 長文読解/図表問題
昨年度の大問7は短文読解が2題と図表問題1題という問題構成でしたが、今年度は長文読解が1題と図表問題1題という構成に変わりました。長文読解は、「話すこと(発表)」という領域が意識され、プレゼンテーションを題材にしています。また、図表問題は昨年度よりも図表の情報が多くなったため正確に読み取ることが必要です。大問7(2)の1問目にある、experiencesを類推して答える問題は、複数形にする必要があることに注意が必要です。
5. 長文読解/対話文読解
大問8の長文読解では環境問題に関する文章が出題されました。使用されている語彙レベルが比較的高く、読みにくいと感じた受験生も少なくなかったのではないでしょうか。新学習指導要領の教科書では語彙レベルが上がっており、今後も意欲的に単語学習を行う必要があります。
大問9の対話文読解では、指示語・代名詞に着目して解いたり基本的な会話表現を覚えたりすることも必要ですが、対話全体の状況をとらえる力が求められました。対話文を自分で考えて書く問題は、思考力を試されると言えるでしょう。
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このレポートは2022年2月24日(木)に速報として京葉学院により作成されたもの。
協力:京葉学院