【中学受験の塾選び】首都圏3塾の合格力(2022年度版)

 中学受験の結果がほぼ出揃ったところで、首都圏の大手人気塾3塾(サピックス小学部・四谷大塚・早稲田アカデミー)の2022年度の合格実績を集計し、各塾の合格力を検証する。

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塾の合格実績(2022年度)男子校
塾の合格実績(2022年度)男子校 全 4 枚 拡大写真
 中学受験の結果がほぼ出揃ったところで、首都圏の大手人気塾3塾(サピックス小学部・四谷大塚・早稲田アカデミー)の2022年度の合格実績を集計し、各塾の合格力を検証する。

 比較対象とする中学校は表中にあるとおり、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県において、リセマムが独自にピックアップした難関51校(男子校19校、女子校14校、共学校13校、公立中高一貫校5校)について、首都圏の大手人気塾3塾の合格者数を調べた。なお、合格者数は2月18日時点(四谷大塚は2月28日時点)の数値であり、今後、集計残や繰上げ合格等で微増する可能性がある。

 難関51校のうち、早稲田実業と明治大学附属明治は、早稲田アカデミーがもっとも多く合格者を輩出した。横浜雙葉、横浜共立、立教女学院、昭和学院秀英、都立武蔵と市立横浜サイエンスフロンティア、県立千葉、県立東葛飾は、四谷大塚が最多。その他42校は、サピックスがもっとも多かった。

 御三家の合格者数について、前年度(2021年度)と比較すると、
開成は、サピックス+13人、四谷大塚+2人、早稲アカ-14人
麻布は、サピックス-15人、四谷大塚+18人、早稲アカ+13人
武蔵は、サピックス+4人、四谷大塚-4人、早稲アカ-7人

桜蔭は、サピックス+27人、四谷大塚+6人、早稲アカ-2人
女子学院は、サピックス-17人、四谷大塚+5人、早稲アカ+13人
雙葉は、サピックス+3人、四谷大塚-6人、早稲アカ+3人
御三家の合格者はこの3塾で占めており、合格者数の獲得争いをしているようにも見える。

 合格者数における各塾の占有率(各塾の合格者数÷各校の合格者数)について、男女御三家を見てみると、サピックスの占有率が高く、開成は67.8%、麻布は51.6%、桜蔭は66.3%と、半数以上をサピックスが占めた。早稲田アカデミーは武蔵が34.8%、女子学院が30.1%、雙葉が36.4%と3割を超える占有率となった。

 なお、塾により塾生数等の条件が異なるため、全塾生数を母数とした合格者の割合等を合格力とする考え方もあるが、ここでは実数を紹介した。

《工藤めぐみ》

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