大学生の就職内定率(2/1現在)89.7%、2年ぶり上昇も微増

 文部科学省と厚生労働省は2022年3月18日、2022年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(2月1日現在)を公表した。大学生の就職内定率は、前年同期比0.2ポイント増の89.7%。2年ぶりに前年同期を上回ったものの、微増にとどまった。

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就職内定率の推移 (大学)
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 文部科学省と厚生労働省は2022年3月18日、2022年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(2月1日現在)を公表した。大学生の就職内定率は、前年同期比0.2ポイント増の89.7%。2年ぶりに前年同期を上回ったものの、微増にとどまった。

 文部科学省と厚生労働省は共同で、大学等卒業予定者の就職内定状況について年4回の調査を実施。今回は、2022年3月大学等卒業予定者の2022年2月1日時点の就職内定状況について公表した。対象は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校(専門課程)20校の計112校6,250人。母集団の男女構成比から短期大学は女子学生のみ、高等専門学校は男子学生のみを抽出している。

 大学(学部)の就職内定率は、前年同期比0.2ポイント増の89.7%。2年ぶりに前年同期を上回ったものの、2021年12月時点(0.8ポイント増)や10月時点(1.4ポイント増)より伸び幅が縮小し、微増にとどまった。

 大学区分別の就職内定率は、国公立大学91.4%(前年同期比0.9ポイント減)、私立大学89.2%(同0.6ポイント増)。男女別の就職内定率は、男子大学生88.3%(同0.2ポイント増)、女子大学生91.4%(同0.2ポイント増)。国公立大学は男子89.8%、女子93.2%、私立大学は男子87.8%、女子90.8%。

 文系・理系別に大学の就職内定率をみると、文系は89.1%(同0.2ポイント増)、理系は92.3%(同0.2ポイント増)。地域別の大学就職内定状況は、関東地区がもっとも高く92.5%(同1.7ポイント増)。中部地区90.8%(同2.8ポイント増)、近畿地区89.5%(同0.2ポイント減)、九州地区87.8%(同1.3ポイント増)、北海道・東北地区86.8%(同4.1ポイント減)、中国・四国地区83.3%(同4.4ポイント減)と続いた。

 大学以外の就職内定率は、短期大学が86.9%(同4.2ポイント増)、高等専門学校が94.1%(同3.0ポイント減)、専修学校(専門課程)が81.6%(同4.9ポイント増)であった。

《奥山直美》

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