学年閉鎖の措置をとったのは立川市立第六小学校。6月22日現在、3年生の2学級(全2学級)において、在籍生徒45人のうち14人がインフルエンザ陽性と診断された。おもな症状は発熱、咳、咽頭痛。立川市立第六小学校は、事態を受け、6月21日から22日までの2日間、臨時休業措置として学年閉鎖することとなった。
東京都は、東京都感染症情報センターを通じ、毎年インフルエンザの流行時期にあわせて、第36週(8月末から9月初旬)から翌年の第35週までの1年間をインフルエンザシーズンとして情報提供を行っている。コロナ禍でインフルエンザの流行が抑えられていたことから、都内公立学校では2020年3月以降インフルエンザによる学級閉鎖等は行われておらず、今回が今季(2021年-2022年シーズン)初めて、約2年3か月ぶりのインフルエンザによる臨時休業措置となる。
インフルエンザは例年11月下旬から12月上旬ごろに始まり、翌年1月から3月ごろに流行のピークを迎える。流行の程度とピークはその年によって異なり、夏季に患者が発生することもあるが、6月に学年閉鎖の措置をとる事態はコロナ禍以前においても“季節外れ”なケースといえる。
東京都教育委員会では、例年同様、都立学校や区市町村教育委員会に学校におけるインフルエンザの予防および発生時の措置について通知を行い、適切な対応を呼びかけている。