小6「将来就きたい職業」1位は男女とも人気上昇の…

 クラレは2022年7月7日、今春小学校を卒業した子供とその親を対象にした「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」のアンケート結果を公表した。将来就きたい職業の総合順位は、前年に続き「スポーツ選手」が1位となった。

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「将来就きたい職業」総合順位
「将来就きたい職業」総合順位 全 7 枚 拡大写真
 クラレは2022年7月7日、今春小学校を卒業した子供とその親を対象にした「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」のアンケート結果を公表した。将来就きたい職業の総合順位は、前年に続き「スポーツ選手」が1位となった。

 調査は、2022年3月に小学校を卒業した子供とその親(男の子とその親各518名・女の子とその親各629名)を対象に実施。2022年1月中旬~3月中旬にインターネットを利用して行った。将来就きたい職業の総合順位は、前年に続き「スポーツ選手」(10.5%)が1位となり、女の子の間で人気が急上昇した「漫画家・イラストレーター」(5.8%)は2位となった。人気の医療職では、「薬剤師」(3.5%)が8位から5位に順位を上げた。

 男の子が就きたい職業の1位は、今年も2位を大きく引き離して「スポーツ選手」(20.3%)となり、全職業の中でもっとも比率を伸ばした。内訳を見ると、サッカーが37.1%(前年44.7%)、野球が29.5%(前年23.5%)で、両者の差が10ポイント以上縮まる結果となった。eスポーツ7.6%は、2年連続で3位となり、子供が憧れるスポーツに定着してきたと言える。

 2位は「ゲームクリエイター」(5.8%)で、過去最高順位となった。コロナ禍でのゲーム需要拡大やeスポーツの人気に加え、プログラミング教育が一般化する中、ゲームの制作という仕事に関心が高まっているようだ。3位は「研究者」(5.4%)、4位「会社員」(5.0%)、5位「エンジニア」(4.2%)と続いた。また、男の子の親が子供に就かせたい職業は、前年と同じく「公務員」(20.5%)がトップで、4年連続で比率を上げている。

 女の子が就きたい職業は、「漫画家・イラストレーター」(9.1%)が初の1位となった。内訳はイラストレーターが8割を占め、活躍の場が広がり、アートとしても注目を集める“絵師”の仕事に憧れる女の子が増えているようだ。2位は「教員」(6.5%)、3位「看護師」(6.2%)、4位「保育士」(5.6%)、5位「薬剤師」(4.8%)と、子供たちに身近な教育・医療系の資格職が並んだ。

 また、前年は20位外だった「スポーツ選手」が12位に復帰した。内訳は、サッカーやバスケットボール等。世界を舞台に活躍する10代アスリートの活躍も増え、男の子同様、関心が高まっている。女の子の親が就かせたい職業は、コロナ禍で安定を願う気持ちが強まったのか、「公務員」(12.6%)がトップとなった。その他、2位「看護師」(12.4%)、3位「薬剤師」(8.7%)、4位「医療関係」(7.8%)といった医療職も、前年に続き上位となっている。

《田中志実》

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