現在、新型コロナウイルスの新規感染者数は全国的に上昇傾向に転じており、今後、人との接触の機会の増加が予想されること、オミクロン株の新たな系統への置き換わりの可能性もあること等から感染者数がさらに増加することが懸念される。今回の事務連絡では、このような中で夏季休業を迎える各学校において、夏季休業を見据えて、また、夏季休業期間中に留意してほしい点について掲載している。
文部科学省では、特に夏季休業期間中に留意する点として、「部活動における対策」「学校プール等の開放にあたっての感染対策」「登校日における対策」「熱中症事故の防止」「家庭との連携」の5点をあげている。
部活動における対策については、中学校や高校等において同一の部活動内における感染事例が複数報告されていることから、活動中だけでなく、それ以外の練習場所や部室、更衣室、ロッカールーム等の共有エリア利用時の他、部活動前後での集団での飲食や移動時等に地域の感染状況に応じて必要な感染対策を講じるよう要請。夏季休業期間中の大会やコンクールへの参加、練習試合や合同練習、合宿等の企画・実施についても、主催団体や顧問教員、部活動指導員等だけに委ねることなく、学校として責任をもって感染対策に取り組むことを求めている。
プールにおいては、水を介した感染リスクは低いと考えられているが、会話や接触による感染リスクを避けるため、学校プール等の開放については大勢で密な状態とならないよう注意が必要としている。あわせて、手洗い場所や更衣室、休憩スペース等においても既出のガイドライン等を参照のうえ必要な感染対策を講じる必要がある。
また、夏季休業期間中は気温や湿度、暑さ指数が高くなることが想定され、熱中症リスクが高まることから、熱中症事故の防止については幼児児童生徒に熱中症の危険性を適切に指導するとともに、状況に応じてマスクを外す等の対応をとるよう求めている。
事務連絡は現時点での知見等に基づくものであることから、今後、新たな情報や知見が得られた場合にはあらためて情報提供を行うとしている。
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