国際科学五輪、直近3年間でメダル最多は「灘」11個

 数学・化学・生物学・物理・地理の5つの国際科学オリンピックが2022年7月に行われ、日本は金6個、銀9個、銅6個の計21個を獲得した。メダル獲得状況を学校別に見てみよう。

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国際科学オリンピック 2020~2022年のメダル獲得状況(学校別・複数個獲得校)
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 数学・化学・生物学・物理・地理の5つの国際科学オリンピックが2022年7月に行われ、日本は金6個、銀9個、銅6個の計21個を獲得した。メダル獲得状況を学校別に見てみよう。

 科学オリンピックは、おもに高校生を対象とした、数学・化学・生物学・物理・情報・地学・地理の分野の国際的なコンテスト。各分野の国際大会は、毎年1回各国で開催されている。科学的才能に恵まれた子供の発掘と育成、国際交流や国際理解の推進がおもな目的。

 2022年は、7つの科学オリンピックのうち5つが7月に行われ、日本は金6個、銀9個、銅6個の計21個を獲得した。中でも灘は金2個と銅1個の計3個、筑波大学附属駒場(筑駒)は金1個と銅2個の計3個受賞。その他、15校がメダルを1個ずつ受賞している。メダルを受賞した17校のうち、中高一貫校が14校と82%を占めた。

 2020年から2022年まで直近3年間のメダル獲得数は、2020年が10個(2020年の物理・地理・地学の大会は中止)、2021年が23個、2022年が17個(情報・地学の大会は8月予定)。

 直近3年間のメダル獲得数を学校別に見てみると、灘が11個(金4個・銀2個・銅5個)ともっとも多く、筑駒の10個(金3個・銀5個・銅2個)、麻布の5個(金1個・銀3個・銅1個)が続いた。トップ3は、中高一貫の男子校が独占。また、複数個のメダルを獲得している学校はすべて中高一貫校だった。

 今後、2022年の国際情報オリンピックと国際地学オリンピックは8月に開催予定。日本の高校生のメダル獲得に期待したい。

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《工藤めぐみ》

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