【全国学力テスト】中学校理科の正答率が5割下回る…2022年度調査結果公表

 文部科学省は2022年7月28日、2022年度(令和4年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。中学校では、数学の正答率が52.0%(前回実施時57.5%)と低下したほか、理科の正答率が49.7%(前回実施時66.5%)と5割を下回った。

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【全国学力テスト】中学校理科の正答率が5割下回る…2022年度調査結果公表
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 文部科学省は2022年7月28日、2022年度(令和4年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。中学校では、数学の正答率が52.0%(前回実施時57.5%)と低下したほか、理科の正答率が49.7%(前回実施時66.5%)と5割を下回った。
小学校、国数理の課題と指導改善ポイント(まとめ)
中学校、国数理の課題と指導改善ポイント(まとめ)
 2022年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)は、国公私立学校の小学6年生と中学3年生(原則として全児童生徒)を対象に、2022年4月19日に文部科学省が実施。前年度に実施された国語、算数・数学に、理科を加えた3教科が対象となった。小学校算数ではプログラミングを題材に図形の理解を問う問題が出題されたほか、小学校・中学校理科ではICT端末を活用した学習、中学校国語ではWebページの情報をもとに自分の考えを伝える力を問う内容が出題された。

 特に正答率の低下が見られた中学校理科について、文部科学省は「探究の過程における検討や改善を問う設問について、他者の考えの妥当性を検討したり、実験の計画が適切か検討して改善したりすることに課題が見られた分野がある(力の働き、天気の変化等)」と分析。また、「過去に課題が見られた実験の計画における条件の制御については、改善の状況が見られる」とした。

 また、児童・生徒と学校を対象とした質問紙による学習状況調査も実施された。授業におけるPC・タブレット等のICT機器の使用頻度について、「ほぼ毎日」と回答した児童生徒の割合は昨年度と比べて約15ポイント増加する等、GIGAスクール構想による1人1台端末の活用に進展が見られることがわかった。

ICT活用、プログラミング、読解力
全国学力テストの内容に関するアンケート


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《多賀秀明》

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