ペルセウス座流星群、沖縄~東北南部で観測チャンス

 三大流星群の1つ「ペルセウス座流星群」が2022年8月13日午前10時ごろ、活動のピークを迎える。日本の観察環境は、明るい月の影響で例年より良くないが、沖縄から東北南部までの広い範囲で観測チャンスがありそう。月明かりに負けない明るい流星の出現に期待したい。

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ペルセウス座流星群の観測予想マップ
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 三大流星群の1つ「ペルセウス座流星群」が2022年8月13日午前10時ごろ、活動のピークを迎える。日本の観察環境は、明るい月の影響で例年より良くないが、天気傾向によると沖縄から東北南部までの広い範囲で観測チャンスがありそう。月明かりに負けない明るい流星の出現に期待したい。

 ペルセウス座流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに三大流星群の1つとされ、年間でも常に1・2を争う流星数を誇る。極大の時期がお盆直前の夏休み時期と重なるため観察しやすく、夏の風物詩としても注目されている。

 2022年のペルセウス座流星群の活動は、8月13日午前10時ごろに極大を迎える予想。国立天文台によると、2022年は8月12日が満月のため、ほぼ一晩中明るい月明かりがあり、観測条件は良くなく、見える流星の数は例年よりだいぶ少なくなりそうだという。

 普段より目立って多くの流星を見ることができるのは、8月11日~13日の3夜で、12日夜にもっとも多くの流星が出現すると予想。もっとも多くの流星が見られるのは、13日の夜明け近く、東京では午前3時台と考えられ、空の暗い場所で観察した場合の流星数は1時間あたり30個程度の予想。

 流星電波観測国際プロジェクトでは、2022年ペルセウス座流星群の日本における観測条件について、目で見る眼視観測の場合は「良くない」、電波観測としては「良好」と解説。眼視観測について「ピークが昼間で、かつ月明かりがあるため観測条件としてはよくありません。とはいえ、流星数そのものは多く、明るい流星の割合も多いので、十分楽しむことができるでしょう」と総評している。

 ウェザーニューズが発表した天気傾向によると、8月12日夜~13日明け方は、沖縄や西日本から東北南部は広く太平洋高気圧に覆われ、湿った空気の影響でやや雲が広がりやすいものの、流星観測のチャンスがありそう。北海道や東北北部は前線の影響を受けて雨が降りやすく、流星観測は難しいと予想している。

 24時間生放送の気象情報専門チャンネル「ウェザーニュースLiVE」では、8月12日午後9時から午後11時にペルセウス座流星群の特別番組を配信予定。国内4か所から星空を生中継し、流星群のようすをライブで届ける。番組は、ウェザーニュースのWebサイトをはじめ、YouTube、ニコニコ生放送、TikTok LIVE、LINE LIVE、Facebookライブ動画、Twitch TV等、各種動画サイトで視聴できる。

 流星観測の条件が良くないエリアの人や屋外での観測が難しい人等は、流星中継を通して自宅から、天体ショーを楽しむこともできそうだ。

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《奥山直美》

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