テレビやサイエンスショーなどで披露する、ダイナミックで面白い実験が人気の「でんじろう先生」ことサイエンスプロデューサーの米村でんじろう氏監修「でんじろう先生の学校の理科がぐんぐんわかるおもしろ実験」(主婦と生活社)より、てこの働きがわかる「バランストンボ」の作り方を紹介する。
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1.バランストンボを作る
用意するもの:厚紙(B4)、はさみ、えんぴつ、色えんぴつ
1.厚紙にトンボの絵をかく(下記の図案を参考にしてかくか、拡大コピーして厚紙に貼る)※本記事のサイズは実際の書籍より小さいサイズになっていますのでご注意ください
2.好きなように色を塗ったり模様をかいたりしておしゃれなトンボにしよう。
3.トンボの絵を切り抜く
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2.バランストンボを調整する
1.トンボの口を下向きに折り曲げる。
2.羽をゆるく下に折り曲げて、全体の重心が前にかかるようにする。
3.えんぴつのおしりを上にしてまっすぐに立て、洗たくばさみなどで固定する。
4.トンボの口をえんぴつの上にの乗せる。うまくつり合いがとれると、トンボがとまる。
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バランストンボでもっと遊ぼう
うまくつり合いがとれたら、いろいろな遊びをしてみよう。
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ペットボトルの上、机の角、本の上、指先 ……など
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特大のバランストンボ、ミニバランストンボはできるかな? 羽の長さを変えるとどうなるかな?
【バランストンボでかけっこ】
バランストンボを指に乗せてかけっこすよう。チームに分かれてリレーをすると盛り上がるよ!
解説:バランストンボのつり合いのヒミツ
バランストンボは、てこの動きを利用したおもちゃです。口の先が支店になっていて、左右の羽根とおしりでつり合っています。左右の羽根は同じ重さで、支点から同じ距離にありますね。また、おしりは支点からの距離が長いのですが、左右の羽根の支点よりも前に出ているためつり合います。
ちょうど2つのやじろべえが組み合わさったような作りになっているのです。
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(協力:主婦と生活社)
発行:主婦と生活社
<著者プロフィール:米村でんじろう(よねむら でんじろう>
1955年千葉県生まれ。東京学芸大学大学院理科教育専攻修了。都立高校教諭を務めた後、科学の楽しさを子どもたちに伝えるためにサイエンス・プロデューサーを志し、1993年に独立。現在各地で、科学実験教室やサイエンス・ショーの企画・監修・出演など、いろいろな媒体で活躍中。1998年に科学技術庁長官賞を受賞