ベネッセコーポレーション（以下、ベネッセ）は2022年11月9日、「Nintendo Switch」を使いゲーム感覚で楽しく学べる「進研ゼミ 得点力アップシリーズ for Nintendo Switch」を、小学5、6年生、中学1年生の進研ゼミ会員向けに提供することを発表した。2023年3月より提供する4月号から開始する。
ベネッセが2014年から実施している東京大学との共同研究プロジェクトの調査によると、新型コロナウィルス感染症拡大にともなう生活リズムや学習習慣の乱れ等により、「勉強のやる気がわかない」と答える小学4～6年生は53.7％にのぼり、直近の4年間で20.7ポイントも増加していることが明らかになった。
この調査結果を踏まえ、ベネッセは小・中学生の学習意欲向上を応援する「勉強が好きなキミ、はじまる」キャンペーンを2022年10月に開始。キャンペーンの第1弾では、子供が自ら学び、力を伸ばす新たな学習法を開発・提供するために、VRゴーグルを活用した「ハイリコム学習」を発表した。
その第2弾として発表した「進研ゼミ 得点力アップシリーズ for Nintendo Switch」は、普段遊びで使用することが多いNintendo Switchを学習でも使用することで、日常的な勉強のきっかけ作りと、勉強が「わかるようになった」「楽しくなった」多くの経験を作ることを目指す。
「進研ゼミ 得点力アップシリーズ for Nintendo Switch」は、小学5年生には「世界の地理」、小学6年生には「歴史」、中学1年生には「定期テスト対策（理科・社会）」を提供する予定。各学年で特に苦手になりやすいテーマについて、重点的に学習することができる。
また、プレイモードは2種類。「ひとりで学ぶ」モードでは、学年ごとに設定されているテーマの知識理解や演習を行う。「みんなで学ぶ」モードでは、学習した知識を元に、オフライン対戦で友達と一緒にバトルを行うことができる。サービスは現在開発中のため、内容や画面イメージについては変更される可能性があり、サービス詳細については今後発表予定。
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所の分析対象を中学生とした「子供の生活と学びに関する親子調査2019-2022」によると、勉強が「嫌い」から「好き」に変わった生徒は、7割以上が「友達に負けたくないから」ということが学習動機の1つになっており、6割以上が「友達と勉強を教え合う」という学習方法を取っていることがわかった。そのため、身近なデバイスであるNintendo Switchで学習できるだけでなく、「友達と競い合う」「友達と教え合う」ことができる「みんなで学ぶ」モードを活用することで、学習意欲を向上させることができるとしている。
進研ゼミは、「進研ゼミ 得点力アップシリーズ for Nintendo Switch」によって子供たちの学習意欲の低下を解決するだけでなく、学習での達成感を得ることでの自信の育成や、物事への興味・関心の醸成に向けて取り組む。また、「子供の学習意欲の低下」という社会課題に対し、今後もさまざまな新しいコンテンツを提供していく。
