探究学習から暗記までサポート、電子辞書「Brain」が受験生に選ばれる理由

 「イード・アワード2022 電子辞書」で、シャープ「Brain」が11年連続の最優秀賞を受賞。Brainの特徴や魅力について、シャープのPCI・ヘルスケア事業部 事業部長 永峯氏、販売推進部 部長 佐々木氏、スマート事業推進部 部長 笹岡氏、同部主任 久保田氏に話を聞いた。

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「イード・アワード2022 電子辞書」で、シャープ「Brain(ブレーン)」が11年連続の最優秀賞を受賞
「イード・アワード2022 電子辞書」で、シャープ「Brain(ブレーン)」が11年連続の最優秀賞を受賞 全 6 枚 拡大写真

 中高生の保護者を対象とした顧客満足度調査によって決定した「イード・アワード2022 電子辞書」で、シャープ「Brain(ブレーン)」が11年連続の最優秀賞を受賞。「操作性」「検索機能」「画面の見やすさ」「閲覧性」「音声品質」「携帯性」「デザイン」「耐久性」「コストパフォーマンス」の全部門賞も4年連続で獲得した。

 約260グラムというペットボトル飲料の半分ほどの軽さのコンパクトな端末1つで、学校の定期テスト対策はもちろん、高校や大学受験、英検等の資格試験にも対応できるという守備範囲の広さには驚かされる。Brainの特徴やお勧めの使い方、2022年モデルで新しく追加されたメニュー等について、シャープのPCI・ヘルスケア事業部 事業部長 永峯英行氏、販売推進部 部長 佐々木基之氏、スマート事業推進部 部長 笹岡孝佳氏、同部主任 久保田篤氏に話を聞いた。

イード・アワード11年連続最優秀賞受賞の舞台裏

--11年連続の最優秀賞および4年連続の9つの部門賞の受賞、おめでとうございます。

永峯氏:本当にありがとうございます。実際に利用くださっている保護者の方やお子さまが選んでくださった結果いただけた賞ですから、企画や営業、そして開発メンバー等「Brain」の業務に携わっている社員一同、大変嬉しく思っています。我々も、お客さまからの声に耳を傾け、ニーズに寄り添って商品開発をしてきていると自負しています。11年連続の最優秀賞受賞は、その証のように感じられ、喜びもひとしおです。

--「Brain」は中学生から高校生、大学生、社会人向けまで、学齢にあった機種が発売されています。現在、一番使用している年代はどこなのでしょうか。

永峯氏:10数年前までは、シニアの方やビジネスパーソンの方に使っていただくことが多かったのですが、昨今ではすそ野が広がり、もっとも多いのは高校生の年代です。高校入学とともに購入してご利用いただいているようです。かつて中高生は紙で調べることが良しとされていたところがありましたが、時代の変化とともに電子辞書を活用できる学校が増え、現在では多くの高校で電子辞書が使用可能になっています。

スマホやタブレットでは代替できない、電子辞書の強み

シャープのPCI・ヘルスケア事業部 事業部長 永峯英行氏(右)と販売推進部 部長 佐々木基之氏(左)

--GIGAスクール構想により、デジタル端末が身近になる中で、スマホやPCでは代替できない部分を電子辞書が担っているのだと思います。それは、情報の正確性や、電波なしでも使えるというところでしょうか。

笹岡氏:学校でもタブレットやPC等、デジタル端末が使えますし、昨今では中学生でもスマホを持っている子が珍しくない中で「Web検索やアプリで足りるのでは」と考える方もいらっしゃるでしょう。実際、スマホやタブレット向けの辞書アプリや学習アプリも多数あります。

 しかし、Web検索ではどの情報ソースが信頼できるのか、見分けが付きにくい側面があり、自分でその正誤や情報の偏り等を判断しなければなりません。学習面ではリスクも手間もあるでしょう。その意味において、電子辞書に搭載されている辞書は情報リソースとして信頼できるものばかりです。さらに、最近の電子辞書は「調べる」だけでなく「覚える」「学習する」という面でも有効です。Brainでは1つの単語を調べると、複数の辞書や参考書を横断でまとめて検索できるため、意味や使い方、例文や問題までワンストップで効率的に学習できます。

久保田氏:学習を妨げないという面で説明すると、電波なしでも使えるという点と、勉強に使う機能しかないという点も電子辞書の強みです。電波の悪い教室や地下鉄であっても、電子辞書は使えます。特に暗記勉強は、通勤、通学の電車内等の隙間時間を有効活用している方が多いと思います。それに関連して「電波を気にせずに利用できるのはとても良い」という声をお客さまからもいただきます。

 さらにスマホにはさまざまなアプリがインストールでき、他の機能からの通知が来る等、気が散ってしまいがちです。その点、電子辞書には勉強に使う機能しかなく、誘惑がまったくないため、勉強に集中できるのは大きなメリットでしょう。

隙間時間を有効活用、「Brain」が選ばれる理由

画面をくるっと回転させ、スマホやタブレットのように使える「360°オープンデザイン」

--画面をくるっと回転させ、スマホやタブレットのように使える「360度オープンデザイン」は混雑した電車内でも使いやすい設計ですね。さらに、カラーシートを模した暗記ツールがとても使いやすいと、中学生の娘も愛用しています。隙間時間を有効活用するための工夫が素晴らしいですね。

佐々木氏:縦型学習スタイルは、多くのお客さまからも使いやすいと好評です。カラーシートで単語の意味や綴りを隠し暗記する方法の暗記ツールも含め、いかに「毎日の学習に活用していただけるか」を考えて開発しています。

 その他にも、調べた語句や単語を自動的に単語帳に登録し、自分だけのカスタマイズ単語帳も作成でき、自分の暗記の進捗を確認することもできます。調べた期間を指定できるので、たとえば2か月以内に調べた単語のみと指定することで、定期テスト対策の単語帳も自動で作ることができます。

--単語帳を作るのは意外と時間がかかり、単語帳を作るだけで満足してしまうということも往々にしてあるので、この機能は本質的な暗記に集中できて良いですね。

佐々木氏:そうですね(笑)。学校でよく使用されている辞書や学習参考書、単語集などが豊富にBrainに入っていますので、授業の理解にも役立ち定期テストだけでなく、普段の小テストの対策としても活用できます。説明文の中の暗記したい言葉にマーカーを引いたり、手書きのメモを取ったりすることもできます。紙でできることはそのままに、デジタル機器ならではの効率的な使い方ができるようにと考えています。学生時代を振り返ると、部活や予備校等で忙しく、意外と時間がないので、このような機能で学生の皆さんを応援したいと思います。

--電源は充電式を採用していますね。

佐々木氏:電池交換不要で、そのまま充電して使える手軽さがあります。連続表示で140時間ほど使えますから、電池残量を気にせず毎日使える点も評価いただいているポイントだと感じています。もし電池が切れそうになってもモバイルバッテリー(※)をご使用いただけます。1回の充電でかかる費用は0.5円程度なので、乾電池に比べ、経済的な意味でもメリットがあります。また、留学等で電子辞書を持っていく場合もあるでしょう。USBで充電ができるので、とても重宝しているという声もいただいています。

※市販品のモバイルバッテリー対応一覧は、サポートサイトをご確認ください

探究学習に必要な「調べる」「資料作成」をサポート

スマート事業推進部 部長 笹岡孝佳氏(右)と同部主任 久保田篤氏(左)

--ニーズに合わせ、新しいモデルを開発していらっしゃるのですね。最新の2022年モデルから搭載された新機能等について、教えてください。

笹岡氏:新学習指導要領で「総合的な探究の時間」が2022年度より必修単位となりました。これに対応すべく、高校生モデルと、中学生モデルに「探究学習」メニューを新しく搭載しました。「探究学習」メニューにある「探究検索」で、知りたい言葉を検索すると、辞書の見出し語だけでなく、説明文に調べた言葉が含まれている単語まですべて検索結果に出てきます。通常の見出し語検索だけでは知り得なかった知識や単語に触れることで、情報を深堀できるようになっています。

 たとえば「地球温暖化」で検索すると、見出し語検索ではヒットしない「環境税」や「グリーンボンド」「温室効果」「バイオマス」等、地球温暖化に関わる単語が並びます。国語や歴史、物理、化学、世界史等、多角的に「地球温暖化」について知ることができるのです。検索ワードは5つまで追加できるので、「地球温暖化 日本」等と少しずつ狭めていくこともできます。

辞書の見出し語だけでなく関連語までサジェストしてくれる「探究検索」

--辞書というと、そもそも「調べるキーワードを知っている/覚えている」ことが前提ですが、関連語までサジェストしてくれることで深い学びにつながりますね。

笹岡氏:探究学習には成果の発表が欠かせません。発表時に役立つ、正しい言葉選びをサポートする「レポート・発表に役立つ」機能もあります。類語辞典でさまざまな表現を調べたり、レポート等でよく使われている慣用句も見つけることができます。

久保田氏:新しい特徴は、この「探究学習」機能だけではありません。高校生モデルに、「コンパスローズ英和辞典」が電子辞書に初収録されました。「コンパスローズ英和辞典」は単語の語源から複数の語義への発展過程が分かりやすく図式化された「語義マッピング」によって、意味のつながりを知ることができる辞書として有名です。たとえば、「bar」には「棒」や「横木」という意味がありますが、そこから派生し「横木で仕切られた場所」である「酒場」「法廷」という意味も持ちます。「コンパスローズ英和辞典」では単語の核心を感覚的にとらえることができるため、応用力がつくのです。これは、暗記する際にも非常に役立ちます。

 コラムでは、類義語の使い分けについても学ぶことができます。例えば、「beautiful」と調べると、「pretty」「handsome」「good looking」「lovely」との違いや使うシチュエーションなどを理解することができます。類義語もセットで覚えることができるため、理解の幅が広がります。

 また「新明解国語辞典」と「明鏡国語辞典」の主要辞書も最新版になり、より時代にあった語句の意味を調べることができるようになっています。

“bar”の語義マッピング。単語の語源から語義への発展過程がわかりやすい「コンパスローズ英和辞典」

英検やTOEIC等の検定・資格試験にも対応。英語4技能を伸ばす考えつくされたコンテンツ

--電子辞書といえば、調べることが主機能というイメージでしたが、「読む」「聞く」「書く」「話す」という英語4技能もBrainで対応可能ですね。英検の2次試験の対策までできると聞いて、驚きました。

久保田氏:「読む」に関しては、『赤毛のアン』等ベストセラーの英語原書を収録しています。モデルの学齢に合わせたコンテンツを複数用意していて、レベルに合わせて辞書なしでも読み終わるようなものを採用しています。もしもわからなくなってもタッチ操作でスピーディに調べられますので、流れを切らずに英語を読み進めることができます。

 「聞く」に関してもNHKラジオ講座の基礎英語や、NHKの人気英語アニメ「リトル・チャロ」等、ネイティブ音声を収録したコンテンツを収録しています。文章を英語から日本語に切り替えたり、音声速度を5段階で選べたりするので、自分のペースで学習を進められます。

 「英作文ボードスピーキングプラス」機能は「書く」学習用のコンテンツです。一から英文を書くのではなく、参考になる例文を見ながら、手軽に英作文が練習できます。そして「話す」に関しては、実際に話した英語の発音を自動採点してくれる機能が収録されています。

 これらを使って普段から英語力を鍛えつつ、英検やTOEFL、TOEICの勉強もできます。対策本が収録されている他、単語帳や問題集も充実しているため、しっかりと学習に取り組めます。

--一方、中学生モデルは、英検は2級まで、TOEIC対策本等は収録されていません。中学入学時に購入する場合、高校生モデルを買っておく方がお得なのでしょうか。

笹岡氏:学齢に合わせた辞書や学習コンテンツが搭載されていますので、学齢に応じたモデルが、やはり使い勝手は良いと思います。Brainの特徴として、追加コンテンツ機能があります。有料にはなりますが、購入時はお子さまの年齢に合わせたモデルを購入いただき、そのあとに必要になった段階で、追加でコンテンツを足していくと良いと思います。

--スマホのような形状で使いやすさを追求し、さらに学生の勉強の多くを支えられるコンテンツを搭載しているBrainの魅力がとてもよくわかりました。ありがとうございました。

 ひと昔前の電子辞書のイメージをもつ人からすると、現代の電子辞書の進化には目を見張るものがある。英語4技能の学習や、資格対策、高校生の新カリキュラム「総合的な探究の時間」の探究学習に特化した機能等、さまざまな場面で電子辞書が活躍しそうだ。縦型学習機能を使い、スマホ並みの持ちやすさ、使い勝手の良さがありつつ、スマホのように気が散る通知は来ないため学習に集中できる。今の時代に必要な学習ツールとして、Brainはとても付加価値の高いものだと感じた。日々の学習を助けるものとしてだけでなく、知的好奇心を触発してくれる存在としても、一役買ってくれそうだ。

《田中真穂》

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