2023年2月14日(火)、令和5年度(2023年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。全日制課程の確定志願状況は、募集人員4万930人に対し4万8,082人が出願し、競争率は1.17倍となった。
リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。
<英語>講評
(湘南ゼミナール 提供)
大問構成・配点などに大きな変化はなかった。使用されている語数は昨年度から減り、解きやすくなった問題も多くなったため、易化したと考えられる。
問1:リスニング問題。(ウ)No.2は、リスニング内容の要点を捉える必要があった。
問2:英単語を補充する選択問題。教科書語句を理解していれば容易に解ける問題だった。
問3:空所を補う文法問題。(ア)は現在完了形と過去形の判別を問う時制の問題。時制を理解するだけでなく、正確にアウトプットする力が求められる。
問4:並べ替え問題。(ア)は後置修飾の問題。There構文の疑問文との複合文法問題となっており、自分の答えに自信が持てない生徒さんが多かったのではないか。
問5:英作文問題。与えられている条件語句が多いため、例年と比べると作られる英文を絞り込むことが容易だったと考えられる。
問6:読解問題。語数は600語程度で、昨年度から100語ほど減っている。神奈川県採択検定教科書にすべて掲載されているAI(人工知能)に関連する内容だったので、読みやすかったのではないか。
問7:資料を使った読解問題。語数は400語程度で、昨年度と同程度。計算問題は出題されなかった。(イ)は大学入学共通テストを意識した出題と考えられる。
問8:対話文読解問題。語数は700語程度で、昨年度と同程度。(ア)は英文から情報を正確に読み取れば、細かな計算は不要である。
難易度や問題構成に大きな変化はない。学校で実施されているスピーキングテストやパフォーマンステストで培われる力を発揮することで、解きやすくなる問題も出題されている。英語の知識の習得とともにアウトプットする機会を大切にしてほしい。
--
このレポートは令和5年2月14日(火)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。協力:湘南ゼミナール(執筆:教務支援部 神谷 漠氏)