茨城県、小学生41年連続減で過去最少…学校基本調査

 茨城県は2023年8月23日、2023年度(令和5年度)学校基本調査結果の速報を公表した。小・中・高校ともに児童生徒数が減少。小学校の児童数は41年連続で減少、13万人を下回り過去最少となった。

教育・受験 未就学児
小学校:学校数等の推移(公立・私立)
小学校:学校数等の推移(公立・私立) 全 4 枚 拡大写真

 茨城県は2023年8月23日、2023年度(令和5年度)学校基本調査結果の速報を公表した。小・中・高校ともに児童生徒数が減少。小学校の児童数は41年連続で減少、13万人を下回り過去最少となった。

 学校基本調査は、統計法に基づき文部科学省が地方公共団体を通じて毎年実施している基幹統計調査。茨城県は、5月1日を調査期日として行った学校基本調査結果のうち、各学校種ごとの学校数や在学者数、教員数などを取りまとめ、速報として公表した。

 学校数は、幼稚園が前年度比10園減の195園、幼保連携型認定こども園が前年度比3園増の175園、小学校が前年度比2校減の448校、中学校が前年度同数の223校、高校(全日制・定時制)が前年度比2校増の119校。いずれも公立・私立の計。義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校は校数に増減はなく、それぞれ15校、6校、24校。

 学校種別の在学者数をみると、前年度より増加に転じたのは、中等教育学校の3,177人(前年度比、前期課程133人増・後期課程61人増)と、特別支援学校の4,475人(同122人増)のみ。中等教育学校は16年連続、特別支援学校は29年連続で在学者数が増加している。

 一方、そのほかの学校種では在学者数が減少。幼稚園は1万6,147人(前年度比1,602人減)、幼保連携型認定こども園は2万1,951人(同450人減)、小学校は12万9,960人(同2,160人減)、中学校は6万9,619人(同1,161人減)、高校(全日制・定時制)は6万8,813人(同1,609人減)となっている。

 幼稚園は21年連続、小学校は41年連続、中学校は12年連続、高校は9年連続で減少しており、若年層の人口減少に歯止めがかからないようすがうかがえる。

 学校基本統計速報では、加えて学校種別の教員数(本務者)も公表している。また、今後、不就学学齢児童生徒調査や学校種別の卒業後の進路状況調査などの結果もまとめた報告書が発表される。茨城新聞の8月24日付のニュース記事によると、2023年3月に茨城県内の高校(中等教育学校後期課程含む)卒業者の大学進学率は56.5%で前年度より1.1ポイント増加。過去最高となったと報じている。

《畑山望》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集