女性6割「管理職を希望しない」管理職経験者は8割が満足

 ライボの調査機関「Job総研」は、「2023年 女性管理職の実態調査」を実施し、2023年8月28日結果を公表した。管理職を経験した女性の約8割が満足しており継続を希望しているが、未経験の女性の6割は管理職に就きたいとは思っていないことが明らかになった。

生活・健康 その他

advertisement

「2023年 女性管理職の実態調査」
「2023年 女性管理職の実態調査」 全 7 枚 拡大写真

 ライボの調査機関「Job総研」は、「2023年 女性管理職の実態調査」を実施し、2023年8月28日結果を公表した。管理職を経験した女性の約8割が満足しており継続を希望しているが、未経験の女性の6割は管理職に就きたいとは思っていないことが明らかになった。

 ライボが開発・運営する「JobQ」は、キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスで累計登録者数は40万人を超える。「2023年 女性管理職の実態調査」では、女性管理職経験の有無、また経験後の満足度や継続意欲とその理由、さらに管理職未経験者の希望有無や女性活躍へのイメージなどを調査した。

 同調査は、2023年8月9日から8月14日の間、JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者で現在職を持つ全国の20~50代の男女を対象にインターネットで実施した。有効回答数は587人(男性6割/女性4割)。

 現在管理職の女性46人のうち、「希望して管理職になった」女性は58.7%で、「希望してなった」のは既婚・子なしが最多で66.7%だった。希望して管理職になった女性27人にその理由を聞くと、最多は「仕事の幅を広げたいから」59.3%で、ついで「収入を上げたいから」48.1%、「社会的/社内的地位を上げたいから」44.4%と続く。また希望せず管理職になった女性19人にその理由を聞くと、「管理職に興味がないから」47.4%が最多回答になり、ついで「ワークライフバランスが崩れそうだから」「責任が重い仕事をしたくないから」が同率で31.6%となった。

 管理職に就いた後の満足度を聞くと、「満足」23.9%、「どちらかといえば満足」54.3%を合算した78.2%が「満足派」で過半数を占めた。管理職の継続意欲でも、「続けたい派」が78.2%と、「満足派・継続派」が約8割という結果になった。管理職を続けたい理由としては、「仕事の幅が広がったから」43.5%が最多となり、続けたくない理由では、「責任が重いから」80.0%が最多となった。上記の回答から、管理職を経験した女性は、管理職に対してポジティブなイメージを持っていることがわかった。

 一方、管理職未経験の女性はネガティブなイメージが先行している傾向が見られ、「今後管理職に就きたい」と回答したのは36.3%と低い割合になった。管理職を希望すると回答した66人にその理由を聞くと、「収入をあげたいから」75.8%が最多回答になり、ついで「仕事の幅を広げたいから」43.9%、「マネジメント業務に挑戦したいから」39.4%となった。

 最後に、男性を含めた全回答者に女性活躍のイメージにあう施策を聞くと、44.8%が「雇用形態に関係なく裁量権ある仕事を任されている」と回答し、「意思決定の場に女性が多くいる」40.0%や「ライフイベントの有無に関係なく仕事を任されている」37.8%が続いた。また女性が活躍できると思う施策の1位は「女性が柔軟な働き方ができるような制度」47.5%で、「女性が意思決定の場にいる機会を増やす」40.5%、「男性が柔軟な働き方ができるような制度」35.1%となった。

《中川和佳》

advertisement

【注目の記事】

この記事の写真

/

advertisement

特集