「コピペ」のショートカットキーを知らない、大学生4割も

 DX人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITEは2023年11月22日、大学生の「ITリテラシー実態調査」の結果を公表した。ほとんどの学生が自分専用のPCを持っており、半数超がブラインドタッチもできるが、約4割はパソコンスキルに自信のないことが明らかになった。

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PCの保有状況/保有してるPCのOS
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 DX人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITEは2023年11月22日、大学生の「ITリテラシー実態調査」の結果を公表した。ほとんどの学生が自分専用のPCを持っており、半数超がブラインドタッチもできるが、約4割はパソコンスキルに自信のないことが明らかになった。

 調査は、全国の大学生を対象にインターネットで実施した。調査期間は2023年10月27日から11月1日。有効回答数は519件。PCの保有状況について尋ねたところ「自分専用のノートPCを持っている」(83.0%)がもっとも多く、ついで「自分専用のデスクトップPCを持っている」が12.7%となり、ほとんど学生が自分専用のPCを持っている。一方、5.8%の学生がいずれも持っていないと回答している。また、保有しているPCのOSについては、「Windows」(80.1%)が最多となり、「Mac」(24.0%)は4人に1人が使っている結果となった。

 続いて、パソコン操作の基本スキルであるブラインドタッチに関する習熟度を尋ねたところ、「できる」(17.7%)、「まあまあできる」(36.2%)となり、半数近くがある程度、習熟している結果になった。その一方で「まったくできない」(12.7%)と回答する人も1割程度存在するなど、スマホネイティブ世代であることを表す状況ともいえる。さらに、マウスについての使用度合いについても尋ねたところ、「よく使っている」(31.0%)、「たまに使っている」(32.2%)と約6割にとどまり、「ほとんど使ったことがない」(29.9%)、「使ったことがない」(6.9%)になるなど、ノートPCやデスクトップPCの保有率は高いものの、マウスの使用度がそれには比例しないことが明らかになった。

 社会人になってからもっとも使うことになるであろうWord、Excel、Powerpointといったパソコンスキルの習熟度については、「できる」(13.1%)、「まあまあできる」(48.7%)と約6割が「できる」と回答。一方で「あまりできない」(34.3%)、「できない」(3.9%)というように自信のない人も一定数存在している。

 コロナ禍において大学生活でも一般的になったZoomやmeetなどの「Web会議システム」の習熟度は、「できる」(19.1%)、「まあまあできる」(51.4%)と7割近くができると回答し、今回の調査の中でもっとも高い習熟度であることがわかった。一方、SlackやTeamsといったビジネスシーンには浸透している「チャットツール」に関しては、「できる」(14.3%)、「まあまあできる」(32.0%)と、そのほかのITリテラシー・スキルと比較して習熟度が低い傾向が見られる。

 入社後にチームで業務を遂行するうえで必須になってくるパソコン上のフォルダーやその階層構造についてどこまで理解しているか尋ねたところ、「よく理解している」(13.5%)、「まあまあ理解している」(38.7%)と約半数が理解していると回答する一方、「理解してない」(34.9%)人も多く存在する結果となった。最後にいくつかのショートカットキーを提示したうえで知っていたものを選んでもらったところ、「Ctrl+C 選択した項目をコピー」(62.6%)、「Ctrl+V 選択した項目を貼り付け」(59.2%)といった「コピペ」が2大人気となったが、それぞれ4割が知らないという事実も明らかになった。また、そのほかにも主要なショートカット事例を提示したものの、そのいずれも知らないという人が2割もおり、実用的なITスキルの知識はまだまだ高くないと言えそうだ。

《中川和佳》

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