女性の半数「源氏物語」読んだことない…あらすじも知らず

 Gakkenは、2023年11月30日「源氏物語」に関するアンケート調査の結果を公開した。あらすじがよくわからない、長くて難しそう、どの本を選んだら良いかわからない、などが「源氏物語」を読むハードルになっていることが明らかになった。

教育・受験 その他
源氏物語を読んだことがあるか
源氏物語を読んだことがあるか 全 11 枚 拡大写真

 Gakkenは、2023年11月30日「源氏物語」に関するアンケート調査の結果を公開した。あらすじがよくわからない、長くて難しそう、どの本を選んだら良いかわからない、などが「源氏物語」を読むハードルになっていることが明らかになった。

 「源氏物語」を書いた紫式部の人生を描いたNHK大河ドラマ「光る君へ」が、2024年からスタートする。Gakkenでは、古今東西の名著をコミカライズした「まんがで読破」シリーズや、まんが日本の歴史など、古典に関わるまんがや解説書を多く発行しており、あらためて「源氏物語」についてアンケート調査を実施した。調査期間は2023年11月16日と17日。全国の20~60歳の女性500人を対象にインターネットで行った。

 「源氏物語」を本、マンガなど形式を問わず読んだことがあるか聞いたところ、読んだことが「ない」人が過半数(55.4%)に達した。さらに、読んだことがない人の約7割(69.3%)が、「読みたくない」と感じていることがわかった。

 読んだことがないが「読みたい」と思っている人に「なぜ読んでいないのか」理由を聞いたところ、1位「長いから」47.1%、2位「どの本を選んだらいいかわからないから」37.7%、3位「難しいから」34.1%という結果になった。「源氏物語」や紫式部に関する書籍が多く発行されている中で、「どの本を選んだらいいかわからないから」を全体の約4割が選んでいることから、「源氏物語」を読むハードルの1つに「本の多様さ」があることがわかる。

 次に、「源氏物語」のあらすじを知っているか聞いたところ、「まったくわからない」25.2%。「あまりわからない」32.2%となり、約6割(57.4%)があらすじを知らないことがわかった。まんがで読破 担当編集は「『源氏物語』は長く語り継がれ、現代語訳の書籍、マンガ、解説本、紫式部の伝記まで、幅広いかたちで多くの人の手に取られてきた作品です。手に取りやすい本が多くある一方で、読んだことがない人や、あらすじがわからない、現代語訳が多く出ておりどの本を選んだらいいかわからない、という人が多く、作品自体の魅力がまだ伝わっていないように感じました。」とコメントしている。

 Gakken「源氏物語」を読み直すなら、「まんがで読破」が適しているという。「まんがで読破」シリーズは、国内、海外の名作・名著をわかりやすくコミカライズしたシリーズで、ちょっと難しい文学作品も、いまさら知らないとはいえない哲学の名著も、1時間でほぼ読み終わる「まんが」になっている。また、同シリーズは、まんがごとに、作品をより深く理解できる解説がつく。「まんがで読破 源氏物語」の作品解説は、次回NHK大河ドラマの脚本も務める大石静氏。また、文庫版の「まんがで読破」とは別に、「まんがで読破ジュニア」シリーズは子供でも読みやすく改良したもの。名著ならではの難しい熟語や漢字にすべてルビ(ふりがな)があり、子供でも読みやすい。「まんがで読破ジュニア5 源氏物語」は2023年12月7日発売予定。現在予約受付中。

◆まんがで読破 源氏物語(文庫版)
原著:紫式部
漫画:Teamバンミカス
定価:792円 (税込)
発売日:2023年7月13日(木)
判型:文庫判/208ページ
電子版:あり ※Teamバンミカスが発行
ISBN:9784054069343
発行所:Gakken

◆まんがで読破ジュニア5 源氏物語
原著:紫式部
漫画:Teamバンミカス
解説監修:谷口 孝介
定価:1,100円 (税込)
発売日:2023年12月7日(木)
判型:四六判/202ページ
電子版:あり 
ISBN:‎9784052058622
発行所:Gakken

《中川和佳》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集