武庫川女子大学短期大学部は2023年12月15日、2025年度以降の学生募集を停止すると発表した。在学生と2024年度入学生には卒業まで現在の教育環境を継続し、進路・就職支援も万全にサポート。卒業生の証明書発行やキャリア支援などについても従来通り対応するとしている。
武庫川女子大学短期大学部は1950年4月、武庫川学院の立学の精神のもと、社会のニーズに応え、「女子に実際的な専門職業に重きをおく大学教育を施し、高い知性と善美な情操と高雅な徳性を兼ね具えた有為な日本女性を育成して平和的世界文化の向上に貢献する」ことを目的に、武庫川学院女子短期大学として開学した。以来、武庫川女子短期大学、武庫川女子大学短期大学部と校名変更しながら毎年多くの卒業生を送り出し、短大の卒業生は2023年11月現在で1万2,497人となった。
だが、18歳人口の減少や女子の共学・四年制大学志向の強まりなど、近年の社会状況の変化による影響を受け、新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年度以降、急激に志願者が減少していたという。この状況を踏まえ、短期大学部全7学科のうち、2023年度に心理・人間関係学科、健康・スポーツ学科の学生募集を停止、2024年度に日本語文化学科、英語キャリア・コミュニケーション学科の学生募集を停止し、大学教育への統合を進めてきた。12月11日に開催した理事会では、幼児教育学科、食生活学科、生活造形学科についても志願者の減少が止まらないことから、2025年度以降の学生募集を停止することが決定された。
短期大学部に在籍している学生と2024年度入学生に対しては、卒業するまで現在の教育環境を継続し、進路・就職支援についても万全にサポートするとしている。また、卒業生に対する証明書発行やキャリア支援などについても従来通り対応するとともに、武庫川学院同窓会である「鳴松会」が中心となり、卒業生同士のネットワークを継続、充実していくとしている。
武庫川女子大学短期大学部の理念やこれまで築いてきた実績は、武庫川女子大学へと発展的に継承するとともに、大学が取り組む「新しい武庫女教育」実現に向け、さらなる教育改革、新学部・新学科構想を進め、教育・研究の強化を図っていくとしている。
