【高校受験2026】山口県立周防大島高、県立大の附属校に

 山口県教育委員会は2023年12月19日、山口県立周防大島高校が、2026年4月(予定)に山口県立大学の附属高校となることを発表した。周防大島高校の2024年度と2025年度の入学生は、2026年度に附属高校の生徒になるという。

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附属高校化のイメージ図
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 山口県教育委員会は2023年12月19日、山口県立周防大島高校が、2026年4月(予定)に山口県立大学の附属高校となることを発表した。周防大島高校の2024年度と2025年度の入学生は、2026年度に附属高校の生徒になるという。

 山口県立大学では、将来構想の中で高大連携の推進を掲げ、2026年4月に開校する附属高校の候補に周防大島高校を選定。附属化に向けた要望書を山口県教育委員会に提出していた。

 山口県教育委員会は11月24日、山口県立大学に対し、周防大島高校の設置者変更と2026年4月の附属高校設置を目標とすることを了承。12月19日に中学生向けに設置者変更の決定を発表した。

 中学生に向けては、イメージ図を添えて、現中学3年生が対象となる2024年度入学生、現中学2年生が対象となる2025年度入学生は、2026年度には附属高校の生徒になると説明。今後、附属高校の教育内容などが県立大学で検討されるが、中学生に安心して志願してもらえるよう、県立大学と県教育委員会が協力して取り組み、決まった内容を知らせていくとしている。

 周防大島高校は、安下庄高校と久賀高校の伝統と教育機能を継承する形で2006年に開校。普通科(特別進学コース、普通コース、環境コース)に加え、2014年には全国初となる地域創生科(福祉コース、ビジネスコース)を設置し、連携型中高一貫教育を推進しながら、生徒の全国募集を展開。2016年には、高校卒業以上の人を対象とした2年制の公立の専攻科として、「福祉専攻科」を山口県で初めて設置している。

 一方、山口県立大学は山口県立女子専門学校として1941年に設立。山口女子短期大学、山口女子大学を経て、1996年より山口県立大学。国際文化学部、社会福祉学部、看護栄養学部がある。

 周防大島高校でも附属高校化についてWebサイトに掲載。県教育委員会の発表内容やこれまでの動きを伝え、「同大の設置するすべての学科で連携が可能であり、特に本校の行っている地域課題の解決や地域活性化に向けた取組みが、同大の目指す『3年プラス4年の教育』にマッチし、目指す人材育成に有用と考えられたため、本校が附属高校の候補として選定されたようです」と説明している。

 今後は2024年度以降、山口県議会に設置者の変更に係る議案を提出。議決後は、県立大学が国に定款変更の認可申請を行う見通しとなっている。

《奥山直美》

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