習い事をする小学生が増加「塾」人気…小学生白書

 小学生が何らかの習い事をする割合が増えていることが2024年2月2日、学研教育総合研究所が発表した小学生白書Web版の調査結果から明らかとなった。1位「水泳」に続き、2位に「塾」がランクインし、教科学習への関心の高さがうかがえる結果となった。

教育・受験 小学生
自由に使える通信機器
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 小学生が何らかの習い事をする割合が増えていることが2024年2月2日、学研教育総合研究所が発表した小学生白書Web版の調査結果から明らかとなった。1位「水泳」に続き、2位に「塾」がランクインし、教科学習への関心の高さがうかがえる。

 白書シリーズは、幼児から高校生を対象に、学研教育総合研究所が2010年から毎年実施している大規模アンケート調査。小学生白書Web版では、「小学生の日常生活・学習に関する調査」をテーマに、全国の小学1~6年生の各学年・男女100人ずつとその保護者を対象に実施。調査期間は2023年10月27日~11月1日、有効回答数は計1,200組。

 今回、第一弾の「日常生活」に続く、第二弾「メディア・通信機器」「習い事について」「将来について」の調査結果を公開した。

 家庭内で自由に使える通信機器については、4分類のうち「タブレット」53%がもっとも多く、「ゲーム機」48%、「スマートフォン」42%、「パソコン」38%が続いた。6年生では「スマートフォン」と「パソコン」が2022年調査から10ポイント上昇した。通信機器に費やす時間は「30分~1時間未満」23.1%と、「1時間~1時間30分未満」22.6%に多くの回答が集まり、全学年平均が1時間36分/日。高学年ほど長くなる傾向がみられ、6年生では1時間59分/日であった。

 アプリ課金については、課金したことがある小学生は平均23.1%。男女別でみると男子28.5%・女子17.7%と男子が10.8ポイント高くなった。アプリ課金利用者277人のうち、保護者とアプリ課金に関するルールを決めている小学生は87%。学年が上がるにつれ高くなる傾向がみられ、6年生では93.1%にのぼった。ルールの内容は、1位「使ってよい金額を決めている」、2位「ダウンロードするときは親の許可を得る」、3位「使ってよい場面を決めている」の順となった。

 小学生の習い事は、1位「水泳」27.0%、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」19.3%、3位「英会話教室」15.4%。学年別では、1~4年生までは水泳、5・6年生では塾が1位となった。2022年調査と比較すると、「習い事はない」が27.5%から22.9%と大きく減少し、何らかの習い事をする小学生が増えたことがわかった。また、塾は前回調査3位から2位に順位を上げており、教科学習への関心の高さをうかがい知る結果となった。塾選びで重視するポイントは1位「家からの通いやすさ」44.3%、2位「料金」40.5%、3位「授業内容」30.0%の順であった。

 将来つきたい職業は、1位「パティシエ(ケーキ屋)」5.0%、2位「YouTuberなどのネット配信者」4.3%、3位「警察官」3.8%、4位「その他のスポーツ選手(野球・サッカー・水泳以外)」3.0%、5位「医師(歯科医師含む)」と「看護師」2.7%。前回の2022年調査と比較するとTOP2は変わらず、「看護師」は前回22位から5位へと大きく順位をあげた。男女別でみると、男子は「YouTuberなどのネット配信者」が3年連続1位、女子は「パティシエ(ケーキ屋)」が7年連続1位となっている。

《川端珠紀》

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