ポプラ社「最優秀児童書出版社賞」ボローニャ国際児童図書展アジア部門

 ポプラ社は2024年4月11日、ボローニャ国際児童図書展(Bologna Children's Book Fair)で、アジア部門「最優秀児童書出版社賞(Best Children's Publishers of the Year2024)」を受賞したことを発表した。日本では福音館書店に続く、2社目の受賞。

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ボローニャ国際児童図書展2024受賞式のようす(ポプラ社IP事業本部 海外ビジネスユニット 大村崇氏が登壇)
ボローニャ国際児童図書展2024受賞式のようす(ポプラ社IP事業本部 海外ビジネスユニット 大村崇氏が登壇) 全 2 枚 拡大写真

 ポプラ社は2024年4月11日、ボローニャ国際児童図書展(Bologna Children's Book Fair)で、アジア部門「最優秀児童書出版社賞(Best Children's Publishers of the Year2024)」を受賞したことを発表した。日本では福音館書店に続く、2社目の受賞。

 ボローニャ国際児童図書展は、イタリアのボローニャで毎年春に開催される由緒ある児童書の国際見本市。世界各国から児童書出版社や流通業者、著作権エージェント、児童文学に関わる多くの関係者が集まる場となっている。

 「最優秀児童書出版社賞」は、2013年にボローニャ国際児童図書展50周年を記念して創設された賞。前年の出版活動における創造性などの評価をもとに、アフリカ、中南米、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの6地域から各1社が選ばれる。日本の出版社では、2018年に福音館書店が受賞しており、今回2社目の受賞となる。

 ポプラ社は、1990年代以降、日本から世界に向けて絵本や児童書の普及促進に取組み、現在は、アジアや欧米各国で絵本や児童書の翻訳版を多数刊行。近年では、計9か国で出版された「あんなに あんなに」(著:ヨシタケシンスケ)や、刊行から約2年半で世界26言語28地域に翻訳された「お探し物は図書室まで」(著:青山美智子)は反響も大きく、US版で2023年米・TIME誌の「今年読むべき100冊」に選ばれている。また、「ティラノサウルス」シリーズ(作・絵:宮西達也)では、映像化プロジェクトが進行するなど、新しい事例が生まれている。

 今回の受賞を受け、ポプラ社は「国内外の多くの関係者の支援によるものと考えております。世界の子供たちに良質な作品を届けていくことを志し、引き続き海外展開を推進してまいります」とコメントしている。

《川端珠紀》

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