三者三様の視点で振り返る、東大現役合格の勝因…生徒×保護者×河合塾マナビス学習アドバイザー

 2024年度大学入試で河合塾マナビス立川校の生徒が東大現役合格。映像授業の質の高さ、綿密な学習計画とサポート体制に魅力を感じ、高1から河合塾マナビスで学び始め、努力が実を結んだ。「受験勉強にフライングなし」徹底的な準備が成功の鍵となった。合格者本人、学習アドバイザー、保護者の三者は声をそろえて「早期の対策が重要」という。三者三様の視点から合格までの軌跡を振り返ってもらった。

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三者三様の視点で振り返る、東大現役合格の勝因…生徒×保護者×河合塾マナビス学習アドバイザー
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 2024年度大学入試で最難関大学に現役合格した河合塾マナビスの生徒は、どのように受験勉強を進め、合格を勝ち取ったのか。

 高校1年生から河合塾マナビス立川校で学び、この春、東京大学理科一類に見事合格を果たした池田大輝さんとお父様、学習アドバイザーの柴田哲氏に、三者三様の視点から合格までの軌跡を振り返ってもらった。

左から、河合塾マナビス立川校の柴田哲氏、池田大輝さん、池田さんのお父様

学校行事、部活、勉強の両立を目指し河合塾マナビスへ

--東大を志したのは、いつごろ、どのようなきっかけからだったのでしょうか。

大輝さん:高校2年生の夏からです。僕がいちばん興味をもっているのは物理学なのですが、ほかに経済や化学も学んでみたいし文系理系もバラバラ。まだやりたい分野が定まっていないこともあり、いろいろな分野を専門的に学んでから専攻を決められるという東大の「進学選択」(東大独自の学科振分け制度)に魅力を感じました。同じような制度がある北海道大学も視野に入れつつ、まずは難しい方を目指そうということで東大を目標に決めました。

--河合塾マナビスを選んだきっかけは大輝さんご本人なのでしょうか。

お父様:最初のきっかけを作ったのは私ですね。大学受験についていろいろ調べたところ、我々保護者世代とは高校生の学び方が大きく変わっていて、映像授業がかなり普及していることを知りました。その中でも河合塾のトップ講師の授業を受けられる河合塾マナビスの映像授業に大きなメリットを感じて、体験授業を息子に勧めました。

--大輝さんは、河合塾マナビスのどのようなところが気に入りましたか。

大輝さん:まず、受講する講座数や日程が自分で決められるという点です。サッカー部に所属していたので練習も忙しいうえ、学校行事も大事にしたかったので、忙しい月は受講する数を少なめにしてほかの月に割り当てるといった分配が臨機応変にできることが決め手になりました。また、映像授業を受けもっているのは、河合塾のなかでもトップ講師の方々。とてもわかりやすくて質の高い映像授業が、最寄りの校舎や自宅に居ながらにして受けられる点も魅力でした。立川に通学していたので、学校帰りに寄れるという駅から近い立地の良さもありました。

学校行事、部活、勉強の両立を目指し河合塾マナビスを選んだ大輝さん。受講するコマ数や日程が自分で決められる点、とてもわかりやすくて質の高い映像授業が、最寄りの校舎や自宅からも受けられる点も魅力

東大入試を見据えた学習プランを実践

--アドバイザーの柴田さんにお聞きします。大輝さんの最初の印象について教えてください。

柴田氏:私は昨年2月に立川校に異動になり、前任アドバイザーから引き継ぐ形で大輝さんを担当、約1年間伴走させていただきました。大輝さんとの初めての面談で印象的だったのが、「早稲田大学に進学した場合、学科や授業をどう選べば良いか」「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)がうまくいかなかったとき、どう受験パターンを組み直せば良いか」など、かなり具体的な質問をされたことです。

 この時点で、すでに自分自身でいろいろ調べて、大学入試を自分事として捉えて情報を得ようとする姿勢を感じました。自分自身でやるべきことが見えている、しっかりサポートすれば東大を狙えると感じました。

--どのような学習計画を立てて合格に至ったのでしょうか。

柴田氏:高校2年生の夏から本腰を入れ、東大の二次試験を軸に英語、数学、国語、理科の学習プランを組みました。1講90分の授業を1か月で25~30講、体調を崩した期間以外は、ほぼ予定どおり受講していました。夏休みの8月は70講近く受講しています。河合塾マナビスに通っていた2年2か月の総受講数は676講でした。

大輝さん:学校の夏期講習もとっていたので、学校で勉強して、帰りに河合塾マナビスに寄って1日3コマの講座を受けるという生活が続きました。

--ハードスケジュールですね。受験勉強中は、どのようにモチベーションを保っていたのでしょうか。

大輝さん:僕が常に心がけていたのは、「1点差で落ちたときのことを考える」ということです。今さぼったせいで、1点差で不合格となったら…と考えると、勉強しないと落ち着かないんです(笑)。

--苦手科目などもあったのでしょうか。

大輝さん:国語の記述が苦手でしたが、そこだけに時間を割くわけにもいかず、現代文はあえて初めから難しい講座を受講していました。最初はついていくのが大変でしたが、最後の方は慣れて書けるようになってきたので、苦手だからと易しめの講座を選ぶよりも最初からレベルを上げたのが良かったと今は思います。苦手科目だったぶん、いちばん成長が実感できたという楽しさもありました。

お父様:河合塾のなかでもトップレベルの国語講師である菊川智子先生の授業を受けてからは「現代文の解き方のコツがわかった」とも言っていて、さすがだなと思って聞いていましたね。

--親子の会話が多く、素敵な関係性が伺えます。お父様は大輝さんとどのように関わっていたのでしょうか。

お父様:アドバイザーの方と一緒に学習プランを決めて取り組んでいたので、私からは「最近どう?」と声をかけるくらいでしたね。

「アドバイザーの方と学習プランを決めて取り組んでいたので、勉強以外の話をしていた」と振り返るお父様

大輝さん:僕も細かいことを言われるのは嫌なので、ちょうど良い距離感を保ってくれたことはありがたかったです。

お父様:今思えば、受験勉強よりも高校2年生で文化祭の実行委員長をやっていたときの方が見ていて大変そうでしたね。アンケートフォームを作ったり、システム変更に苦戦したり、夜中までパソコンに向かって作業をしていて勉強との両立は大丈夫かなと思っていました。

大輝さん:学校や部活以外の空いている時間は基本すべて勉強に充てようとはしていたのですが、文化祭の準備が本格化する2年生から夏休みが終わる9月にかけて、やることが複数重なりタイムマネジメントで苦労しました。河合塾マナビスのアドバイザーの方には、この時期は学習量が落ちることを前々から伝えてあったので、それに応じた受講計画を考えてもらえたことは心強かったです。

本番までに克服すべき弱点を分析&提案

--アドバイザーに相談して良かったと思うエピソードを教えてください

大輝さん:いちばんは「講座選び」です。直前期は「共通テスト講座」「重点分野攻略講座」「大学別過去問研究講座・予想問題講座」を受講しました。過去問をやっていると自分の苦手分野が見えてくるので「ここを対策する講座がほしい」という、ピンポイントな要望にもかなり応えてもらいました。その結果、苦手分野や弱点は潰せましたし、頻出ジャンルを重点的に対策することができて、合格につながったのは間違いありません。

柴田氏:河合塾マナビスの大学別対策講座には、過去問を問いた答案を本部に送ると、添削されて返ってくるというサービスがあります。その添削を見て、どうして間違っているか、正答と比べて何をどう再現できていないかということを分析しました。さらに東大入試の頻出単元と照らし合わせて、本番までの残された時間に「ここは絶対にやった方が良い」という単元を洗い出し、本人が直前期に何をすべきなのかという最善策を考えて提案していました。

--アドバイザーと二人三脚で対策をしつつ、本番を迎えたのですね。不安や緊張はあったのでしょうか。

大輝さん:最初の試験となる共通テストがいちばん緊張しましたが、模試よりもできたという手応えもありました。共通テストの結果を利用して出願できる早稲田大学の政治経済学部に合格したので、東大の二次試験に向けて大きな自信になりました。

柴田氏:共通テスト利用で早稲田の政経に合格できるのはほんのひと握り。共通テスト全科目で85~90%は取れないと合格できない高難度です。共通テストリサーチではC判定という五分五分の確率でしたが、合格という結果に、私自身もとても嬉しかったですし安心しました。

自律を促すアドバイザーの役割

--東大合格まで伴走し、あらためて今、河合塾マナビスのアドバイザーはどのような役割を果たしていると思いますか。

柴田先生:基本的にアドバイザーは、陰のサポート役だと思います。本人が集中しやすい環境を作ったり、必要な情報を提供し、ご家族の方がサポートしやすいようなアドバイスをしたりという感じで、必要以上にガツガツ踏み込んでいくものではないのかなと。

 もちろん、模試の結果や添削も把握しているので、何か少しでも違和感があったら「大丈夫?」と声をかけますし、困ったときに頼ってくれたら、全力で力になります。

 ただ、受験勉強というのは自分自身で課題を見つけてやっていく子が必ず伸びます。毎週面談をして、付きっきりで先導することもできますが、そうするとアドバイザーがいないと判断ができなくなってしまいます。これまでも、自律して考えられる生徒が志望校に合格するのを見届けてきましたので、生徒に自律を促す役割を担うのがアドバイザーだと感じています。

「生徒に自律を促す役割を担うのが学習アドバイザー」と語る柴田氏

大輝さん:柴田さんは、質問したら返してくれる、困ったら聞けるという有難い存在でした。直前期はもうやることが定まっているので逆に悩みや迷いがなくなったんです。アドバイスタイム*で大学生のアシスタントアドバイザーの方々と大学生活や大学数学について話したのも楽しい時間で息抜きになりました。

*河合塾マナビスの「アドバイスタイム」:

毎回の映像授業とチェックテスト後に行う、アドバイザーとの対話の中で授業の理解度を確かめるショート面談。生徒が授業で学んだ内容をアドバイザーに向けてアウトプットすることで、“わかったつもり”になっていた部分を明確化。生徒自身が考えをまとめ、能動的に自分の言葉で話すことで思考力、表現力も鍛えられる。アドバイザーは、生徒の理解度を対話やチェックテストの結果から判断し、必要な復習を促す。


お父様:保護者としては、どうしても何十年も前の自分の経験から物事を判断したり、古い価値観で考えたりしがちです。だからこそ、大学受験の“最新情報”をいちばん知っている受験のプロから適切なアドバイスをしてもらった上で、どう勉強してどこを受けるかというのは本人が決めること。結果も含めて本人の納得があれば良いかなと考えていたので、本人と柴田さんが話し合って決めたことを信じるのみでした。

--大学受験を通じて、大輝さんの成長を感じたエピソードを教えてください

お父様:自分の考えをしっかりもつようになったと感じています。人から言われたことより、自分がどうしたいかという意思をもって進んでいきたいと考えられるようになった部分が成長したのではと思います。

柴田氏:実は、高3の夏前の模試がふるわず、東大のみの対策で進めていくのはどうかな、京都大学も提案した方が良いかなと悩んだ時期もあったのですが、本人が奮起して、自分を追い込んで勉強をしていった姿はとてもかっこ良く、成長を感じました。

大輝さん:僕自身がいちばん成長したと感じるのは「学力」ですね。自分を追い込めたのは、やはり「1点差で落ちたら…」と常に考えていたからでしょうか(笑)。負けず嫌いというわけではありませんが、プロスポーツ選手のように生まれもった才能がないといくら努力してもなれないものと違い、勉強は公平です。努力すればするほど成果がついてくると思っていたので、そこで負けるというのは、努力が足りていないということ。努力で負けるわけにいきませんでした。

「受験勉強にフライングはない」早めスタートが肝心

--最後に、大学受験を控える高校生とその保護者にアドバイスをお願いします。

お父様:やはり早めに大学受験を意識して、子供が自分の進路について考える機会を提供した方が良いと思います。高校3年生になってやりたいことや行きたい大学について考えても、勉強量が追い付かず、間に合わなくなってしまうこともあると思います。進路を決めたあとは、親はあまり口を出さずにプロを信頼して任せると良いと思います。

大輝さん:父と同じで、早めに受験対策を始めることがもっとも大事だと思います。「受験勉強にフライングはない」と言われますが、受験というのは早めに準備を始めた人が圧倒的に有利な構造になっていると思います。高3から受験勉強を始めたとしても、周りがみんな努力している中で追い越していくのは容易なことではありません。

柴田氏:来年から新課程での大学入試になり、大学受験の在り方が変わっている今、早め早めに情報を得ることがいっそう大事になってきています。併せて、大学受験というものがどれだけ大変なのかということを前もって知っておいてほしいです。高校3年生の4月から塾に行きはじめようと考えているご家庭が多いのですが、志望校合格に必要な講座を履修し始めるには、たとえば、高1の夏からと、高3の4月からでは大きく違います。後者は限られた時間に各講座をギュッと詰め込んでいくことになるので、受験生にかなり負荷がかかります。早くから受験対策を始めていれば、もっと自由に行きたい大学を選ぶことができるし、ポジティブな気持ちで入試に挑むことができます。高校1年生のうちから大学受験や進路選択について意識していくことが、今すぐ踏み出せる第1歩だと思います。

--ありがとうございました。


 受験に挑む生徒本人、最善の学習プランを示すアドバイザー、そして両者を信頼し見守る保護者。本人の強い信念やストイックな努力はもちろんだが、まわりの大人の適切なサポートが志望校合格に大きく寄与しているのは間違いないと感じた。

 数ある大学の出題傾向や頻出単元を知り尽くしているだけでなく、複雑かつ年々様変わりする受験方式について最新情報を提供し、生徒に寄り添い伴走してくれる「河合塾マナビス」。そんな受験のプロによるオンラインセミナーが4月28日(日)に開催される。現在の大学入試のしくみや保護者の方の心構えについてなどを、河合塾のトップ講師が詳しく解説してくれるこのセミナーは、新高1生の保護者が大学受験について考える良いきっかけになるのではないだろうか。

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《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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