幼児の外遊び、平日の園外は半数が「まったくしない」

 笹川スポーツ財団は2024年4月26日、「幼稚園・保育園以外における幼児の運動実施の実態調査」の結果を公開した。幼児(3~6歳)の1割弱が園外での外遊びをまったくしておらず、平日に限ると約半数が外遊びをしていないことがわかった。

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幼稚園・保育園以外における幼児の運動実施の実態調査
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 笹川スポーツ財団は2024年4月26日、「幼稚園・保育園以外における幼児の運動実施の実態調査」の結果を公開した。幼児(3~6歳)の1割弱が園外での外遊びをまったくしておらず、平日に限ると約半数が外遊びをしていないことがわかった。

 「幼稚園・保育園以外における幼児の運動実施の実態調査」は、これまで家庭や地域といった「園外」での幼児の運動実施状況の全国的な把握はなされてこなかったことから、幼児の園外での外遊び・室内での運動遊び・運動の習いごとの3つの側面から運動実施状況を把握し、生活習慣や生育環境(保護者の関わり方など)との関連を分析することを目的として実施したもの。全国に居住する3~6歳の幼児の保護者3,144名を対象として2023年11月8日~10日に実施した。
 
 幼児の園外での外遊び日数は、「週2日」が32.8%ともっとも多く、ついで「週7日」が30.3%であり、外遊びの日数が週に2日と7日をあわせるとおよそ6割を占めた。一方で1週間のうち「まったく外遊びをしない」幼児の割合は8.1%であった。

 平日(月~金曜日)の園外での幼児の外遊び時間は「0分」が46.6%と最多で、およそ半数の幼児が外遊びをまったくしていないことがわかった。ついで「30分以上45分未満」12.8%、「1分以上15分未満」12.2%、「15分以上30分未満」11.1%と続く。30分以上外遊びを行っている割合をみると30.1%であった。

 園外での運動遊びの「質的な実態」として、運動・スポーツにつながる12種類の基本的な動作の過去3か月間における経験状況を聞いたところ、「走る動き」は比較的よく経験できているが、幼児の7割が「物を打つ動き」、6割が「逆さまになる動き」を十分に経験していないことがわかった。体のバランスをとる遊び(平衡系)や物を操作する動き(操作系)は、経験の機会が限られる。園での取組みとして、家庭や地域では経験されにくい動きが含まれる遊びを意識的に取り入れるほか、園舎や園庭で過ごす中でさまざまな動きが出現するような環境の設定なども有効であるという。

 そのほか、運動実施頻度が高い幼児ほど、平日の「スクリーンタイムが2時間以上」の割合が低いこと、両親ともに週1日以上の運動・スポーツをしている家庭の幼児は運動時間が長いこと、親子で一緒に体を動かして遊ぶ頻度が多いほど幼児の園外での総運動時間が長いこと、親子で一緒に体を動かして遊ぶ頻度が多いほど、他者を思いやり協力的に行動できる、いわゆる社会性が高い傾向にあることなどが明らかになった。

 調査の詳細はWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

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