フェリス女学院大、学長・副学長すべて女性による教育改革で全学改組へ

 フェリス女学院大学は、開学以来初となる全学改組で2025年4月にグローバル教養学部を新設する。これに先駆け、2024年4月からは私大で国内唯一となる、学長・副学長2名体制の女性によるトップマネジメントで教育改革を推進している。

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2025年4月「グローバル教養学部」新設
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 フェリス女学院大学は、開学以来初となる全学改組で2025年4月にグローバル教養学部を新設する。これに先駆け、2024年4月からは私大で国内唯一となる、学長・副学長2名体制の女性によるトップマネジメントで教育改革を推進している。

 フェリス女学院大学は、教育理念「For Others」のもと、国際性と多様性の都市・横浜で、150年に及ぶキリスト教と女子教育の伝統を受け継ぐ、日本でもっとも古い近代的女子教育機関。

 産業構造の変化にともない、人材を育成する大学教育に求められるものが急激に変化する中、2025年4月、現行の3学部5学科を発展的に改組し、グローバル教養学部1学部3学科9専攻の構成へと変化させる。教員組織の大幅な移行をともなう改編は、1997年の国際交流学部開設以来28年ぶり、全学改組は1965年の開学以来初だという。

 これに先駆け、2024年4月からはフェリス女学院大学の新学長に小檜山ルイ氏が就任。副学長は武井涼子氏と杉之原真子氏の2名体制で、私大では国内唯一となる、女性によるトップマネジメントが行われている。

 7月3日に開かれた新学部開設に関するメディア発表会では、小檜山学長が「フェリスという女子大学の空間は、女性が自尊心を養うことができる、女性のための拠点」としたうえで、改組の経緯や同学のビジョンについて表明。武井副学長からは、音楽ビジネスやアートマネジメントの専門家、実務家教員の立場から、新設のグローバル教養学部について、具体的なカリキュラムの説明があった。

 小檜山学長は「女性を中心に置き、同時に多様な人々や社会に『開かれた』拠点の構築を目指します。本学で学ぶことで、自立する力と自尊心を育み、そのうえで、他者を愛することができるようになることを願っています。社会に『希望を与えうる女性』を送り出すべく、150年以上にわたる女子教育の経験の上に大胆な革新を加えてまいります」と述べ、新生「開かれたフェリス」へのビジョンを明確に示した。

《川端珠紀》

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