公費接種は9月までに…HPVワクチン「キャッチアップ接種」周知キャンペーン

 厚生労働省は、HPVワクチンのキャッチアップ接種(公費)が2025年3月で終了することを受け、公費で3回の接種を受けるためには9月までに接種を始める必要があることを周知するキャンペーンを全国7大学にて開催する。対象者は1997年度~2007年度生まれの女性。

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 厚生労働省は、HPVワクチンのキャッチアップ接種(公費)が2025年3月で終了することを受け、公費で3回の接種を受けるためには9月までに接種を始める必要があることを周知するキャンペーンを全国7大学にて開催する。対象者は1997年度~2007年度生まれの女性。

 HPVワクチンは、子宮頸がん等の原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するためのワクチン。1997年度~2007年度生まれの女性の中に、HPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を受けていない人がいる。厚生労働省は、まだワクチンの接種を合計3回受けていない、誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日の女性を対象に、2025年3月まで「キャッチアップ接種」として公費での接種の機会を提供している。

 HPVワクチンの接種は合計3回で、完了するまでに約6か月かかることから、接種を希望する人が公費で3回の接種を完了するためには、2024年9月までに接種を開始する必要がある。なお、15歳未満はスケジュールが異なる。

 だが、厚生労働省が2024年2~3月に、HPVワクチン接種対象者等を対象に実施した意識調査では、HPVワクチンのキャッチアップ接種について、2023年度時点の接種対象者(1997年度~2006年度生まれの女性)のうち48.5%が「知らない」と回答したという。

 そこで、厚生労働省は子宮頸がん予防のためのHPVワクチンの「キャッチアップ接種」について、より多くの対象者に知ってもらうための集中キャンペーンを、2024年7月5日より順次、全国7大学25キャンパスにて開催する。

 開催場所は、千葉大学の全5キャンパス、東海大学の湘南キャンパス、静岡社会健康医学大学院大学、静岡理工科大学およびグループ校、近畿大学、奈良女子大学、山口県立大学で全国7大学25キャンパス。

 今回のキャンペーンでは、大学食堂内の卓上POPスタンドにキャッチアップ接種に関する広報資材を掲示するほか、キャンパス内でのポスター掲示、チラシの配布、メール・LINEでの個別通知などを通じて、キャッチアップ接種の対象者である大学生に対して広く周知を実施。そのほか、各大学で個別のイベントなども実施予定だという。

◆HPVワクチン「キャッチアップ接種」周知キャンペーン
開催場所:
・千葉大学(西千葉、亥鼻、松戸、柏の葉キャンパス、墨田サテライトキャンパス)
・東海大学(湘南キャンパス)
・静岡社会健康医学大学院大学(単一キャンパス)
・静岡理工科大学およびグループ校(静岡産業技術専門学校、沼津情報・ビジネス専門学校、浜松未来総合専門学校、静岡デザイン専門学校、静岡インターナショナル・エア・リゾート専門学校、浜松日本語学院、沼津日本語学院、静岡北高等学校、星陵高等学校)
・近畿大学(東大阪、大阪狭山、奈良、和歌山、広島、福岡キャンパス)
・奈良女子大学(単一キャンパス)
・山口県立大学(単一キャンパス)

《いろは》

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