東京都教育委員会は2024年7月25日、2023年度公立中学校等卒業者（2024年3月卒業）の進路状況調査の結果（速報値）を公表した。高校等の進学率は前年度比0.13ポイント減の98.27％。このうち、全日制が86.48％、定時制が3.58％、通信制が6.90％を占める。
進路状況調査は、東京都教育委員会が毎年実施している「公立学校統計調査」のうち、2024年3月に東京都の公立中学校等を卒業した者の進路状況（速報値）について取りまとめたもの。都立公立中学校608校（分校1校、都立中学校5校含む）と義務教育学校10校の計618校を対象に、2024年5月1日時点の状況を調査している。
2023年度公立中学校等卒業者は7万8,953人。前年度の7万8,493人から460人増加した。このうち進学者（進学者のうち就職している者を含む）は7万7,591人で、前年度より353人増加。進学率は前年度比0.13ポイント減の98.27％であった。
全日制高校の進学者は、前年度比439人減の6万8,282人。進学率は86.48％で、前年度より1.07ポイント減少した。進学者の内訳は、都内公立が4万215人、都内私立が2万4,554人、都内国立が254人、都外（他県）が3,259人。前年度と比較すると、都内公立が62人増、都内私立が449人減、都内国立が15人減、都外（他県）が37人減で、全日制高校の進学者は都内公立のみ増加した。
一方、通信制高校の進学者は、前年度比619人増の5,450人。進学率は6.90％で、前年度より0.75ポイント増加した。通信制高校を選択する生徒は年々増加しており、進学者は8年前の2015年度1,827人（2.31％）の約3倍へと増えている。
このほか、定時制高校の進学者は前年度比194人増の2,829人（進学率3.58％）、特別支援学校高等部の進学者は前年度比21人減の1,030人（同1.30％）、専修学校等入学者は前年度比93人減の573人（同0.73％）、就職者等は前年度比12人減の99人、その他の者は前年度比24人増の686人（在家庭者506人、在家庭者以外の者180人）であった。
なお、確定値および詳細については、10月下旬に小学校・高等学校・特別支援学校等の進路状況を含めて、公立学校統計調査報告書「公立学校卒業者（2023年度）の進路状況調査編」として公表予定。
