法務省は2024年8月1日、2024年（令和6年）司法試験における短答式試験の結果を発表した。受験者数は3,779人、合格に必要な成績を得た人数は2,958人で、合格率は78.27％。法科大学院別の合格者は「予備試験合格者」がもっとも多く、合格率は99.37％だった。
2024年司法試験は、7月10日に選択科目と公法系科目、11日に民事系科目、13日に刑事系科目の論文式試験を実施。7月14日に短答式試験（憲法、民法、刑法）を実施し、8月1日に成績を発表した。合格発表は11月6日。
短答式試験の合格に必要な成績は、各科目の満点の40％（憲法20点、民法30点、刑法20点）以上、かつ各科目の合計得点が93点以上。合格に必要な成績を得たのは2,958人で、平均点は120.3点だった。
法科大学院別にみると、短答式試験の合格者数は「予備試験合格者」が472人ともっとも多く、「早稲田大法科大学院」267人、「慶應義塾大法科大学院」214人、「東京大法科大学院」201人、「京都大法科大学院」172人が続いた。
短答式試験の合格率は、「成蹊大法科大学院」がもっとも高く、受験者1人に対し合格者1人で100％。ついで「予備試験合格者」が99.37％、「慶應義塾大法科大学院」86.99％、「関西学院大法科大学院」85.37％、「専修大法科大学院」84.85％、「南山大法科大学院」83.33％、「一橋大法科大学院」82.93％が続いた。一方、合格率が50％未満だった法科大学院は7校あった。
合格者の年齢別構成は、平均年齢29.3歳、最高年齢73歳、最低年齢17歳。性別構成は、男性2,017人（68.19％）、女性941人（31.81％）だった。
