神奈川県は2024年8月6日、2023年度(令和5年度)公立中学校等卒業者の進路状況を公表した。高校進学者数は、2024年3月卒業者の99.1%にあたる6万6,433人。課程別の進学率は全日制88.0%、通信制7.3%、定時制2.0%の順に多い。
同調査は、県内の公立中学校404校(分校3校含む)、義務教育学校5校、公立特別支援学校中学部44校の2024年3月卒業者の進路状況をまとめたもの。文部科学省の「学校基本調査」と、神奈川県の「公立中学校等卒業者の進路状況調査」の結果をもとに、2024年5月1日現在で集計している。
県内の公立中学校と義務教育学校の卒業者総数は、前年度比947人減の6万7,056人。このうち、高等学校等進学者は6万6,433人で、前年度同率の99.1%だった。内訳は「全日制」進学が88.0%でもっとも多く、「通信制」7.3%、「定時制」2.0%、「高等専門学校」0.2%と続いた。
過去10年間の構成比の推移をみると、全日制進学(高専含む)は2018年度以降で緩やかに減少し、2021年度には9割を下回っている。定時制進学も同様に減少傾向にあり、2022年度の1.8%が過去最低の数値。一方、通信制進学は2015年度の3.5%から右肩上がりに上昇し、進学率は8年間で2倍を超えた。
特別支援学級卒業者の卒業者総数は、前年度比89人増の1,845人。このうち、高等学校等進学者は前年度比0.2ポイント減の97.2%にあたる1,794人。おもな進学先は特別支援学校高等部で991人となっている。
また、高校進学準備中の者、家事手伝いの者、一時的な仕事に就いた者、入院・療養者、児童福祉施設等入所者、海外の高校などの入学者、不詳・死亡の者などは、511人で前年度と比べて76人増加した。
調査の詳細は、神奈川県のWebサイトから閲覧できる。