10代の7割「教育費負担は親に申し訳ない」無償化望む声も

 SMBCコンシューマーファイナンスは2024年8月22日、「10代の金銭感覚についての意識調査2024」の結果を公開した。教育費について、8割が「お金の心配をせずに学校に通いたい」と回答しており、大学無償化などを望む声が多いことがわかった。

教育・受験 高校生

advertisement

現在の収入状況
現在の収入状況 全 9 枚 拡大写真

 SMBCコンシューマーファイナンスは2024年8月22日、「10代の金銭感覚についての意識調査2024」の結果を公開した。教育費について、8割が「お金の心配をせずに学校に通いたい」と回答しており、大学無償化などを望む声が多いことがわかった。

 「10代の金銭感覚についての意識調査 2024」は、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員のうち、全国の15歳~19歳の学生を対象にインターネットで実施した。調査期間は2024年7月12日~16日、有効回答数は1,000サンプル。

 現在の収入状況は、「収入はない」は23.2%、「収入はお小遣いのみ」は36.0%、「お小遣い以外の収入がある」は40.8%となった。学生区分別にみると、高校生では「収入はない」が 27.7%、「収入はお小遣いのみ」が48.3%、「お小遣い以外の収入がある」が24.0%、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)では「収入はない」が16.5%、「収入はお小遣いのみ」が17.5%、「お小遣い以外の収入がある」が66.0%だった。

 ひと月あたりの収入額の平均は、高校生は1万477 円、大学生等は4万826 円だった。前回(2023年)の調査結果と比較すると、高校生は1,173 円の減少となった一方、大学生等では2,680円の増加となった。

 預貯金をしている人の割合は全体で51.4%で、高校生は47.3%、大学生等は57.5%となった。預貯金をしている人の平均額は、高校生は24万140円、大学生等は32万4,508円だった。前回の調査結果と比較すると、高校生は7万4,101円の増加、大学生等では3万4,107円の増加となった。

 預貯金をしている人・預貯金をしたいと思っている人に、その理由を聞いたところ、「将来のため」53.6%が最多で、「万が一のときのため」37.8%、「買いたいものがあるため」36.1%、「一人暮らしをするため」23.2%、「旅行に行くため」23.0%が続いた。

 教育費については、「自分の教育費負担について、親に申し訳ないと思う」人が72.1%おり、82.8%が「お金の心配をせずに学校に通いたい」と回答している。さらに「親の年収に関わらず、子供は同じ教育を受けられるようにするべきだと思う」が83.4%、「親の年収に関わらず、大学の授業料を無償化してほしい」が81.1%、「国には子供の教育のためにお金をもっと使ってほしい」が86.7%と、いずれも高い割合を占めた。

 このほか、10代のお金の使い方、お金の失敗・マネートラブル経験と金融リテラシーなど、調査の詳細はWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

advertisement

【注目の記事】

この記事の写真

/

advertisement

特集