【高校受験2025】神奈川県公立入試<国語>講評…難易度は例年並み

 令和7年度(2025年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「国語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。(公式動画あり)

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【高校受験2025】神奈川県公立入試<国語>講評
【高校受験2025】神奈川県公立入試<国語>講評 全 1 枚 拡大写真

 2025年2月14日(金)、令和7年度(2025年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。神奈川県教育委員会が2025年2月7日に発表した一般募集共通選抜などの志願変更締切時志願状況によると、全日制課程の募集人員3万9,395人に対し4万6,075人が志願し、確定平均競争率は1.17倍だった。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和7年度(2025年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<国語>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 難易度は例年並み。大問構成・配点に変化はなかった。昨年変化した、問5の複数文章の読み取りもほぼ同じ形式での出題となった。

 問1(ア)のd「諮る」の読み、(ウ)の俳句の鑑賞文は、やや難易度が高かった。

 問2の小説は、水墨画家が子どもたちへの絵画教室を通じて絵を描く喜びを再発見していく様子を描いた作品。一文が短く会話文も多用されており、読みやすい。難易度は例年並み。

 問3の論説は、ネット空間においてデザインされる〈私〉の可能性についての文章であった。哲学的なテーマなので、抽象的な部分の読解を具体例で補って読み進める力が必要。語句の問題は昨年同様、対義語が出題された。例年と異なり、傍線部や範囲の指定がない問題が(ク)でも出題された。部分的な読み取りだけではなく本文全体の理解が問われている。

 問4の古文は、前半と後半で同じ人物にまつわる二つの話によって構成されていた。片方で主人公の人柄が理解できれば、もう一方の話を把握しやすかった。難易度は昨年より易化。

 問5は空欄補充と条件語を用いる記述という構成は昨年と同様であった。手紙とLINEという身近なコミュニケーションツールの特性の違いについての文章。複数の文章やメモを照らし合わせ、空欄の前後につながるようにまとめ直す力が求められる。設問の難易度は昨年より易しくなった。

 今後の対策としては、言語・芸術・哲学などの抽象度の高いテーマの文章を中心に、長い文章と選択肢を的確に読み解く対策をするとよいだろう。

@shozemi_official 【超速報!!】令和7年度 神奈川県公立高校入試 国語 講評 #高校受験 #神奈川県 #受験 #国語 #湘南ゼミナール ニュース番組 報道 速報 シリアス - SAKUMAMATATA

 このレポートは令和7年2月14日(金)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 国語科 責任者 中河内孝氏)





《編集部》

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