中学受験、学習塾利用6割…高校・大学受験は自力学習が主流

 CCCMKホールディングスは、今年度や来年度に受験を予定または今年度受験済みの子供をもつ保護者を対象に、意識調査「Vアンケート」を実施した。中学受験生の約6割が集団指導型学習塾・予備校を利用し、学習サービスにもっともお金がかかるのは中学受験であることが明らかになった。

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パパママ約750人に聞いた!「中学・高校・大学受験」に関する調査
パパママ約750人に聞いた!「中学・高校・大学受験」に関する調査 全 5 枚 拡大写真

 CCCMKホールディングスは、首都圏・京阪神エリア在住で今年度や来年度に中学・高校・大学受験を予定または今年度受験済みの子供をもつ35~59歳のV会員754名を対象に、インターネット上での意識調査「Vアンケート」を実施した。調査結果によると、中学受験生の約6割が集団指導型学習塾・予備校を利用していることがわかった。また、学習サービスにもっともお金がかかるのは中学受験であることも明らかになった。

 本格的な受験シーズンを迎え、受験生本人はもちろん、受験生を支える家族にとっても大変な時期。来年度に受験を控えている子供やその親も、本格的な準備を考えるころではないだろうか。今回の調査では、いまの時代の受験生(または来年度受験予定の子供)の生活・学習状況や、親のサポート・関与度合いなどの実態について、中学・高校・大学受験生それぞれに分けて調査した。

 まず、受験のために実施していることを調査したところ、中学受験生では「集団指導型の学習塾・予備校」を筆頭に「親が直接勉強を教える」「本や新聞などの活字を読む」が高校・大学受験生より15ポイント以上高く、「早寝早起き」「十分な睡眠時間確保」「栄養バランスの取れた食事」などの生活習慣関連項目も他より高めとなっている。一方、学齢があがるにつれ「自分の部屋で勉強」が高くなり、大学受験生は「図書室や自習室などで勉強」の項目も他より15ポイント以上高く、学齢があがるほど自力で学習を行っていることがわかった。

 学習塾などの学習サービス利用者に1か月にかけている費用を調査したところ、中学受験生では「5万円以上」が32.5%ともっとも多くなっている。一方、高校受験生は1万円台・2万円台がボリュームゾーンとなっている。大学受験生は「5万円以上」が29.5%と多い一方、2万円台にもボリュームゾーンがあり、人や家庭によって違いがあるようだ。また、1か月にかけられる費用を見ると、中学受験生は4万円台がボリュームゾーンとなっており、高校・大学受験生と比べると実際にかけている費用との間に差があるようだ。

 学習サービスを選ぶ際に重視することを聞いてみると、どの年代も「近さ」「安全な場所」という立地条件が5位以内にあがっている。また、「講師の質」「成績向上・偏差値があがる」「指導方法・カリキュラムが良い」「合格実績」など、成績・成果に直結する内容もおおむね共通して10位以内に入っている。一方、高校・大学受験生では「コスパ」「価格が安い」が10位以内に入っているのに対し、中学受験生では価格関連が10位内に入らず、「評判・口コミ」が上位に入った。中学受験に関しては、親もある程度費用がかかることは想定していて、価格の安さより「評判・口コミ」を重視するなど質の高い学習サービスを選びたいと考えているのかもしれない。

 次に、【受験全般】、【志望校】の情報をどのような媒体から入手しているかを見ていく。中学受験生では、【受験全般】【志望校】共に「学習塾・予備校など」が60%超とトップで、他を引き離している。また【受験全般】においては「受験情報サイト、口コミサイト」が2位と、高校・大学受験生より上位にきている。学齢があがると「学校の先生」の存在感が増し、高校受験生では「学校の先生」が「学習塾・予備校など」のスコアとほぼ拮抗している。大学受験生になると【受験全般】【志望校】共に「学校の先生」がトップとなる。「学習塾・予備校など」も依然としてスコアは高いものの、普段の学校生活で長い時間を共に過ごしてきた信頼関係や、同じ学校の先輩たちの進路を熟知しているなど、学校の先生ならではの強みがあるのかもしれない。

 レポートの調査の詳細資料は、CCCMKホールディングスのWebサイトからダウンロードできる。

《吹野准》

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