2025年2月14日から18日にかけて、愛知県名古屋市に本社を置くキョーイクが、医学部受験者を対象に「予備校選択の後悔」に関する調査を実施した。調査は、予備校に通って医学部受験をした1,011人を対象に行われ、約8割の受験者が予備校選びに後悔を感じていることが明らかになった。
医学部受験は高い競争率を誇り、多くの受験者が予備校に通うことが一般的である。しかし、今回の調査では、予備校選びに後悔を感じた受験者が多数いることが示された。調査対象者の約7割が浪人経験を持ち、その原因として「基礎学力の不足」や「学習方法があわなかった」ことがあげられた。
具体的には、「浪人した原因は何だと思いますか？」という質問に対し、「基礎学力が足りなかった」と回答した人が47.6％、「勉強の質や方法が自分にあっていなかった」と回答した人が47.5％であった。これらの結果から、学力不足だけでなく、学習環境や方法の不適合も浪人の要因となっていることがうかがえる。
さらに、「予備校の選択を後悔したことはありますか？」という質問には、「とてもある」「ややある」と回答した人が合わせて約8割にのぼった。後悔の理由としては、「志望校対策が不十分だった」（53.8％）、「教材や指導方法が合っていなかった」（52.2％）、「講師との相性が悪かった」（37.7％）などがあげられた。
予備校選びに後悔を感じた受験者の多くが、予備校の変更を検討していることも明らかになった。医学部に入学した人の約9割が予備校を変更した、または変更を検討しており、入学を諦めた人よりも多い結果となった。変更のタイミングとしては、「浪人1年目の春」に変更や検討を行った人がもっとも多かった。
予備校選びで重視すべきポイントとしては、「講師の質や指導スタイル」（44.2％）、「医学部受験に特化したカリキュラム」（40.2％）、「自分の学力レベルに合った指導」（34.6％）があげられた。これらの結果から、予備校選びにおいては、自分にあった学習環境を見つけることが重要であることが示された。
医学部受験は長期にわたる厳しい挑戦であり、適切な学習環境を選ぶことが合否を左右する要素の1つとなる。予備校を選ぶ際には、事前の情報収集を徹底し、学習方法やサポート体制が自分にあっているかを見極めることが重要である。
