71%の親が「オンライン教育」活用…価値ある学びとは?

 2025年1月、キッズウィークエンドは小学生をもつ保護者600名以上を対象に、学校外の教育や学びの機会に対する意識調査を実施した。その結果、71.7%の家庭がオンライン教育を活用していることが判明した。また、多くの保護者が職業体験イベントや工場見学など、実社会とつながる学びの機会を求めていることが明らかになった。

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71%の家庭が選ぶオンライン学習の現状とニーズ
71%の家庭が選ぶオンライン学習の現状とニーズ 全 7 枚 拡大写真

 2025年1月、キッズウィークエンドは小学生をもつ保護者600名以上を対象に、学校外の教育や学びの機会に対する意識調査を実施した。その結果、71.7%の家庭がオンライン教育を活用していることが判明した。また、多くの保護者が職業体験イベントや工場見学など、実社会とつながる学びの機会を求めていることが明らかになった。

 調査は、オンラインを活用した学校外教育への期待と現実のギャップを分析し、保護者が求める「価値ある学び」とは何かを探ることを目的として行われた。調査結果によれば、オンライン学習はすでに「あたり前」の選択肢となっており、語学学習や学習塾などでの利用が一般的であることがわかった。

 保護者が「子供に取り組んでほしい」と考える学校外の学びとして、もっとも多くあげられたのはスポーツ(82.4%)、語学学習(72.2%)、自然体験やキャンプ(71.3%)であった。また、芸術(音楽、絵画など)(64.3%)、実験や工作(63.1%)、プログラミングやITスキル(47.4%)といった学びも人気が高く、創造的な思考やデジタルリテラシーを養う機会として注目されている。

 一方で、保護者が希望する学びと実際に取り組んでいる学びを比較すると、「自然体験やキャンプ(差分41.9%)」、「実験や工作(差分40.1%)」には大きなギャップがあることがわかった。特に「職業体験(差分34.5%)」は実際に取り組んでいる割合が低く、身近に取り組みにくい学びであることが推察される。

 オンラインでの学校外教育・学びに対する期待として、「学習の質が高いこと」(63.9%)がもっとも多く、ついで、「子供が楽しめること」(59.4%)、「柔軟なスケジュール」(52.5%)が上位を占めている。また、「専門的な知識が学べること」(45.7%)や「コストパフォーマンスが良いこと」(41.1%)も重要視されており、価格と内容のバランスが取れた学習機会の提供が求められていることがわかる。

 さらに、「職業体験イベント」(80.0%)や「小中学生向けインターン」(64.6%)が人気を集め、企業によるキャリア教育プログラムへの期待が高まっている。特に、実際の仕事を体験することは、子供たちの将来の職業選択に大きく役立つと考えられている。

 また、「ITリテラシー教育」(41.8%)や「金融教育」(49.4%)など、デジタル社会・キャッシュレス時代に必要な学びや、「食育活動」(37.2%)「環境教育」(35.9%)など、持続可能な社会を意識した学びにも注目が集まっている。「人権教育」(31.4%)や「性教育」(30.9%)も一定の支持を得ており、多様性や社会課題への理解を深める教育の重要性が認識されている。

 キッズウィークエンドは、「社会を丸ごと教科書に」をコンセプトに、年間200本以上の子供向けオンライン授業を提供している。各界の第一人者との双方向授業や専門分野に基づいた授業を通じて、子供たちの「好き!」を育み、未来の選択肢を広げている。学校外教育の場で、オンラインはあたり前の手法となりつつあり、今後の教育環境をさらに充実させるため、企業や自治体と協力し、子供たちの学びの機会を広げていくことが求められるだろう。

《吹野准》

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