東京都は2025年5月27日、2025年春のスギ・ヒノキ花粉の観測結果を速報で発表した。都内のスギ・ヒノキ花粉の飛散数は、2024年春の7割にとどまり、過去10年平均の8割であった。特に、ヒノキは2024年春の5割と比較的少ない飛散数だった。
東京都は毎年、花粉飛散予測や飛散花粉数の観測を行っている。今回、2025年春の花粉飛散数についての観測結果を速報として公表した。2025年1月6日から5月14日までの期間、都内12地点の飛散花粉数の平均は、平方センチメートルあたり4,810個。2024年春の7割で、過去10年(2015年~2024年)平均の8割だった。花粉別では、2024年春に対してスギは7割、ヒノキは5割。過去10年平均と比べると、スギは平均並み、ヒノキは4割であった。
スギ・ヒノキ花粉の飛散数は、4月中旬から減少し、観測を行った5月14日までに、都内12観測地点のうちスギ花粉については12地点、ヒノキ花粉については9地点で飛散終了日を迎えた。今回の観測結果をもとに、今後、東京都花粉症対策検討委員会において分析・検討を行い、あらためて結果を公表するとしている。
また、これからの時期は、カモガヤなどのイネ科の花粉、夏の終わりごろからキク科のブタクサやヨモギなどの草本類の花粉が飛散するため、引き続き注意が必要。東京都では、東京都保健医療局Webサイト「東京都アレルギー情報navi.」にて、東京都の花粉情報を随時発信している。5月25日からは「東京都の花粉情報」のトップページを草本花粉用に切り替えており、観測結果や対処法などの情報を提供していく。