熱中症搬送数、名工大が予測…東京6月になったら気を付けて

 名古屋工業大学は2025年5月28日、熱中症による救急搬送者数を1週間先までリアルタイム予測するWebサイト「BPiT」の対象地域を47都道府県に拡大したと発表した。東京都は6月1日・2日と2日間で搬送者21人を予測。暑さ慣れしていないこの時期、十分に注意してほしい。

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熱中症搬送者数予測サイト「BPiT」
熱中症搬送者数予測サイト「BPiT」 全 3 枚 拡大写真

 名古屋工業大学は2025年5月28日、熱中症による救急搬送者数を1週間先までリアルタイム予測するWebサイト「BPiT」の対象地域を47都道府県に拡大したと発表した。東京都は6月1日・2日と2日間で搬送者21人を予測。暑さ慣れしていないこの時期、十分に注意してほしい。

 熱中症搬送者数予測サイト「BPiT」は、2013年~2019年および2024年の6月~9月における気象データと、約14万件の熱中症搬送者データを分析して開発された非線形回帰モデル式。名古屋工業大学の平田晃正教授、小寺紗千子准教授らの研究グループが開発し、2024年から8都道府県で試行運用を開始。今回、対象地域を全国47都道府県に拡大した。

 東京都の熱中症搬送数予測値を調べると、6月は1日に7人、2日に14人、4日に14人、5日に13人の搬送者が予測された。気象庁が5月30日午前5時に発表した天気予報によると、6月1日の東京地方は最高気温27度(26~29度)で降水確率30%、2日は最高気温28度(26~32度)で降水確率30%の予報。6月以降は30度を超える真夏日の日も増えてくる。暑さに慣れていないこの季節は、熱中症になる危険性が高まるため、特に熱中症の高リスク群とされる子供の熱中症には十分に注意してほしい。

 名古屋工業大学が開発した熱中症搬送者数予測サイト「BPiT」は、当日の気温だけではなく、過去数日の気象条件から暑さ慣れの程度を推定・考慮して予測。人口集中地域ほど高い予測精度を発揮するという。

 「BPiT」は登録不要、誰でも自由に利用できる。

《川端珠紀》

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