朝日放送ラジオ(ABCラジオ)とラジコが2024年に立ち上げた新サービス「オーディオ高校野球」が、今年さらにパワーアップする。ラジコに特設チャンネルを設置し、第107回全国高等学校野球選手権大会を完全無料・完全中継で配信するほか、過去にさかのぼって聴取可能な聴き逃しサービス「タイムフリー・タイムフリー30」に対応する。
タイムフリー・タイムフリー30は、過去の試合を聴取できる新機能。無料版では、過去7日以内に放送された番組を、再生し始めてから24時間以内であれば、合計3時間までいつでも聴くことができる。有料版では、過去30日以内に放送された番組を無制限に聴取できる。
さらに、今年は試合間にオリジナルコンテンツ「ふるさとマイベストゲーム」を配信する。朝日新聞・高校野球担当デスクの山口史朗氏を迎え、全国各局のアナウンサーなどをゲストに、地元にまつわるマイベストゲームを語り合う。このコンテンツは、6月30日現在、全国から13局が参加し、18コンテンツを収録済み。収録都道府県は、北海道、宮城、福島、東京、神奈川、静岡、岐阜、滋賀、三重、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、広島、佐賀、沖縄で、今後さらに追加が見込まれている。
「オーディオ高校野球」は、ラジコのプラットフォーム内で、地上波ラジオ局とは別に、高校野球中継の専門局として期間限定で立ち上げられる。地上波では実現できなかった完全中継を、エリア制限なく、全国どこからでも完全無料で聴くことができる音声ライブ配信サービスだ。2025年から新たにタイムフリー、タイムフリー30に対応する。
ABCの高校野球中継の歴史は古く、ラジオは開局翌年の1952年、テレビは大阪テレビ放送時代の1957年から放送を開始している。過去には「甲子園は清原のためにあるのか!」「勝負はしません!」「日本文理の夏はまだ終わらない!」など記憶に残る実況を残し、現在もテレビ・ラジオでは経験豊富な実力派アナウンサーによるドラマチックな実況と、高校野球部の有名監督による個性あふれる解説で、関西エリアを中心に人気を博している。