東京書籍「教科書AIワカル」AI対話型学習サービス開始

 東京書籍は、教科書に基づいた個別最適な学習を支援するAI対話型学習サービス「教科書AIワカル」の個人向け販売を2025年12月17日より開始した。

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教科書AIワカル
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 東京書籍は、教科書に基づいた個別最適な学習を支援するAI対話型学習サービス「教科書AIワカル」の個人向け販売を2025年12月17日より開始した。生成AIとのリアルタイムで対話的な学習を通じて教科書の理解を深められるよう設計されており、学習者ひとりひとりのペースや理解度、特性に合わせた最適な学びを提供することで学習の質を向上させる。

 2025年12月現在は、東京書籍が発行する2025年度版中学校英語教科書「NEW HORIZON」に対応しており、教科書に基づく練習問題や解説の生成、予習・復習サポート、発表や課題の準備など、学習者の学びを支援する。今後は東京書籍発行の他の教科書にも順次対応を進めていく予定であり、2026年春には中学校数学教科書「新しい数学」に対応予定だ。

 同サービスの主な機能として、「ホーム対話」では教科書内容に基づいた問題や解説、例文などを学習者のリクエストに応じて即時生成し、自主学習や予習・復習に活用できる。「授業モード」では教科書で取り組むべき課題をAIが学習者に提示し、それに答えることで学習が進行する。AIからの問いかけに学習者が答えるという「応答の循環」が、主体的な思考を促す。

 「Voice Talk Lesson(音声授業)」では音声を使って、AIと英語の会話練習ができる。日常会話やスピーチ・発表の練習に活用でき、学習者の表現を広げるサポートを行う。「カスタマイズ機能」ではAIキャラクターの口調・外観・背景などを個人の好みに合わせて調整可能で、学習スタイルに合わせて利用できる。

 料金プランは無料体験版と学習頻度に応じた4つの有料プランを用意している。無料の「Free」プランはコンテンツへのアクセス制限があり、教科書AIワカルの機能を確認するお試し版となる。

 有料プランについて、月額980円(税込)の「Basic」プランは必要な時に役立つ基本量で、特定の疑問点の解消やポイント確認など「使いたい時」に効率よくAIを活用したい人向けの目安となる。

 月額1,680円(税込)の「Standard」プランは日常の学習を支える標準量で、毎日の予習・復習、体系的な学習など、AIをメインの学習パートナーとして継続的に活用したい人に推奨の目安だ。

 月額2,980円(税込)の「Standard+」プランはテキスト対話量はStandardと同等で、音声対話機能(Voice Talk Lesson)が追加された強化版となる。

 月額4,980円(税込)の「Premium」プランは大容量で徹底活用する最大枠で、頻繁な自由対話、複数回の授業モード実施など、大容量でしっかり利用したいユーザー向けの目安となる。音声対話はStandard+の約1.7倍の利用量が可能だ。

 プランに関する補足事項として、「テキスト対話利用量」は契約者がAIとの対話(質問やAIの応答)を通じて月にどれくらい学習できるかを示す目安の利用量となる。各プランの利用量・機能は、今後のアップデートにより変更となる場合がある。

 Standard+およびPremiumプランで利用できる「音声対話(Voice Talk Lesson)」の利用量は、プランによって異なり、利用量は付与日から60日間有効だ。音声対話の利用量は、テキスト対話の利用量とは別に計算される。

 Standard+およびPremiumプランから下位プランへ変更した場合、未使用の音声対話枠は変更時点で失効し、再アップグレード時も引き継がれない。

 安全性とデータ管理について、入力データおよびAI出力は、生成AIモデルの学習に利用されない。利用者の入力内容や学習進捗は、同社が管理するセキュアなクラウドサーバに保存する。利用開始前に、利用規約およびプライバシーポリシーへの同意を必須としている。

 「教科書AIワカル」は学習の補助を目的として設計されており、生成AIによる対話そのものを目的とする利用(娯楽・雑談・創作等)は想定していない。

《吹野准》

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