北海道教育委員会は2025年12月25日、2025年度(令和7年度)道立高等学校の制服に関する調査の結果を取りまとめ公表した。性的マイノリティへの配慮を理由に「男子スカート」の着用を認める学校が増加、9割弱が制服の規定を見直している(予定含む)。
同調査は各学校の制服に係る規定や着用の実態等について把握するとともに、性的マイノリティの生徒に対する配慮や、規定等の見直しを分析・検証することにより、各学校の実情等に応じた適切な対応となることを目的に実施。調査対象は道立高等学校187校(中等教育学校1校を含む)、調査基準日は2025年4月1日。
制服の指定があるのは187校中175校。防寒等の理由で、このうち36.6%(64校)が「男子のスカート着用」、96.0%(168校)が「女子スラックスの着用」を認めている。前回調査(2023年度)では、「男子のスカート着用」が24.8%(44校)、「女子スラックスの着用」が91.0%(161校)であり、いずれも増加していることがわかる。
性的マイノリティへの配慮を理由として男子スカート、女子スラックスの着用を認めている学校は、「男子のスカート着用」64校中59校、「女子スラックスの着用」168校中159校。前回と比較すると「男子のスカート着用」は16校増、「女子スラックスの着用」は8校増となった。
制服の規定を見直し済み・見直し予定と回答したのは、152校(86.9%)。予定がない23校では、女子16校・男子5校が「現行の規定で多様性に対応可能」、女子5校・男子14校が「生徒の実情に応じた個別対応」、女子2校・男子4校が「今後検討」と回答した。
見直し(検討・予定を含む)の具体的な取組みは、「デザインの変更」49校(46.2%)、「ジェンダーレス制服(性差を感じさせないデザイン)の導入」46校(43.4%)、「女子スラックスの導入」15校(14.2%)、「男子スカートの導入」17校(16.0%)、「制服の種類の変更(セーラーからブレザーへの変更等)」14校(13.2%)、「制服の廃止」9校(8.5%)の順に多かった。
性的マイノリティの生徒への配慮については、男子スカート・女子スラックスを導入していない学校を含め、すべての学校が「個別の相談や希望に応じ、対応する」と回答したとしている。

